見出し画像

写真集『中田島砂丘』/MV「ドライアイス」の撮影地

先月のことになるが、黒木麻恵の写真集『中田島砂丘』を買った。今年の9月頃に東京のMONO GRAPHY Camera&Artという所で写真展があったことを知り、興味を持った。

中田島砂丘は静岡県浜松市にある日本三大砂丘の一つ。そして映画やドラマ、MVの撮影地としても人気がある場所。ハルカトミユキの「ドライアイス」のMV(監督:大久保拓朗)もここで撮影されたと聞く。ネット検索で出てくるからおそらく合ってるんだろう。このMVでハルカトミユキを知った。


写真は鶏卵紙にプリントされている。写真集を作る際には印刷屋さんと色合いを何度も調整したようだ。黒木さんはこの鶏卵紙を用いることは始めはやっていなかったという。用いる前、砂丘に何度も行き、撮影をしてプリントしたがしっくり来た感が得られなかったらしい。そんなとき、ウジェーヌ・アジェの鶏卵紙の写真と出会ったことで鶏卵紙を用いるようになり、記憶の中にある砂丘の景色を再現できたという。

写真集を見ていると、古い時代に使われていた技法によるものだからか、撮られた時期が現代なのか、そうじゃないのか、よくわからなくなる。だからこそいい。ちょっと気持ちだけでも現実逃避するにはいいのかもしれない。

それから鶏卵紙を用いた写真作品ということで、思い出したのが、2018年に見に行った東京都写真美術館で開催されていた『写真発祥地の原風景 長崎』だった。かなりの枚数の鶏卵写真が展示されていたと思う。


終わりに。
静岡には2回行った事があるけど、浜松の方はまだ行ったことがないから行く機会があれば、砂丘に行って撮影してみたいと思う。黒木さんが作品作りのために何度も行った場所であり、これまでに多くの映像作品が撮られた地である中田島砂丘に一度は行ってみたい。アクセスはJR浜松駅から20分ほどバスに乗り「中田島砂丘」で下車とある。行きやすそうだ。できればデジカメとフィルムカメラの両方を持って行きたいな。フィルムの値段がかなり高くなっているようだけど・・・。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集