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自衛隊3等空佐、パンと納豆で停職10日間。まぁわからないでもないですけど…

自衛隊の3等空佐が、食堂でパンと納豆を多めにとって停職10日間もくらったという話です。自衛隊では「おかわり」は禁止ということですね。
国の予算、元を正せば国民の税金で購入されているものなので、まぁ「厳しい」というのはわからないでもないですが、カラダを使う仕事で、お腹もすくでしょうし、基本的には危険な仕事なので、食事くらいは自由に食べさせてあげたい気もします。

とはいえ、いろいろと事情はあるようです。

基本的に個数が決まってる物は、食事の申請があった人数分しかない。

この自衛官がおかわりしてしまったパンや納豆のほか、パックの牛乳とかヨーグルト、バナナなどのフルーツ類など、基本的に個数が決まってる物については、食事の申請があった人数分しかありません。まぁ、少しは予備もあるかもしれませんが…。

駐屯地によってもちょっとずつ違うようですが、基本的に上記のような物は、隊員各自が置いてあるところから持っていく感じだそうですが、他は器によそわれた状態を持っていくそうです。そして、「おかわり」はできません。
ただし、ごはん(お米)は、自分でお茶碗によそうので、好きなだけ盛って食べられるそうですが、もちろん「おかわり」は不可です。

幹部自衛官が基地の食堂を利用する際は「食費」を払わなければならない。

航空自衛隊で隊員の食料を用意するのは「給養班」の役目です。彼らは作りすぎ(そして残飯と化す)を極力減らすため、あくまで必要な分だけを用意します。勝手に「おかわり」されると食べられない人が出てくるかもしれませんので、「おかわり」は基本的にできないわけです。

さらに、基地の外に居住している幹部自衛官が基地の食堂を利用する際は「食費」を払わなければならないそうです。たとえパン1枚といえども、国の予算で購入するものなので、「ただめし行為」は処分の対象となり得ます。

厳しい処分になったのは、ふたつの理由があったのではないかと…

これって、おそらくは「初犯」ではなく「常習犯」だったのかもしれませんね。さすがに一回や二回やったくらいで、ここまでの処分にはならない気がします。

軍隊、特に師団以上は、補給が自己完結していて、部隊ごとに糧食が管理されています。その結果、たとえば今ある糧食で一週間過ごさなければならないとなったら、兵站管理する部署が毎回の食事量を決めるわけです。その指示を無視するということは、他の兵の食料が足りなくなるということを意味します。だから問題なわけです。

それともうひとつ、この行為を行っていたのが、いわゆる「佐官」である「3等空佐」だということが、まさに問題になったのではないかと思われます。3等空佐は、かつての呼称は「少佐」です。佐官は、将官の下にあたる階級で、要は「幹部」です。秩序を重んじて下位に見本を見せたり、命令する立場であるにも関わらず不正を行ったということなので、必然的に厳しい処分になったということかと思います。


とまぁ、そうなんではありますけど、個人的にはお腹いっぱい食べさせてあげたい気はします。パイロットなんかは身長・体重の制限もあるかとは思いますが、基本お腹がすく仕事だと思いますしねぇ。

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