外国人のみなさんに大好評の日本の食とは…
コロナ禍、日本を訪れる外国人の方はめっきり減りましたね。日本から海外へ出ることも、同様に少なくなってはいるわけですが…。
さて、日本を訪れる、あるいはお住まいの外国人の方、もちろんさまざまな日本料理を味わっていかれるわけですが、結構意外なものが大好評だったりします。
今日は、そんなお話です。
コンビニのサンドイッチ
フライトで日本にやってきた、航空会社のCAさんたちに大好評なのだそうで、みなさん口をそろえて「デリシャス!」と…。5つも6つもまとめ買いして持ち帰られるCAさんもたくさんいらっしゃるそうです。
米国のシェフで作家でもあるアンソニー・ボーデイン氏は、2018年に「ローソンのエッグサラダサンドイッチの不自然で不可解なおいしさ」とツイートしていましたが、昨年、東京五輪の取材で日本を訪れた、ニューヨークタイムズの記者、タリク・パンジャ氏は「ボーデインは正しかった。このシンプルなローソンのタマゴサンドイッチは、次のレベルの美食体験になるだろう」とツイートしました。
種類はいろいろありますが、とりわけタマゴサンドが好評のようですね。
トンカツ・天ぷら
「日本食が食べたい」とおっしゃる海外からのお客さまを、「それじゃあ」ということで高級な日本料理店にお連れしても、案外微妙な反応をされたりということはままあるようです。
ふぐとか松茸とか、空気を読んで、というか気をつかって、「おいしいです」と言ってはくれるものの、って感じ。二度目は無いという場合がかなり多いようです。
それに比べ、おいしいおいしいと喜んでガツガツ食べてくれるのは、中級店・大衆店のトンカツや天ぷらだったりするようです。案内する側にとっては「ローコスト」。
かえって高級なお店だと、トンカツの豚があまりお口にあわなかったり、高級天ぷらのゴマ油100%や高率含有の香りがダメだったり、案内してる側には絶品に思えた「小柱のかき揚げ茶漬け」を妙な顔で食べていたり…。そんな感じみたいです。
カキフライ
「こんなに牡蠣のおいしさを引き出す料理は初めての経験だ!」と、3ヶ国の方が誉めてくれた、という話を聞きました。案内したのは、いずれも庶民的なお店。肩肘張らずに、地元のお兄ちゃんたちに混じって、おソースをドバドバかけて、ビール片手に食べる揚げたてのカキフライだったそうですけど、たしかにおいしそう。そういうのがいいんですねぇ。
水蜜桃
要は「桃」です。お高めの高級なやつ。一個800円から1,000円くらいのものかな。冷蔵庫でほどよく冷やしておいて、商談や打ち合わせの際のひと休み時などにおしぼりを添えてお出しして、手づかみで丸かぶりしてもらったそうです。
「甘さと香り、ジューシーさ、すべてが信じられない」とか「今までの人生で一番うまい果物だ」とか「これを食べるためにまたここに来たい」とか「ぜひ国の家族にも食べさせたい」とか言いながら、いい大人が揃いも揃って大騒ぎで、我を忘れてむしゃぶりついてたそうです。
手も口もベっトベトにしながら、子ども時代に返ったような経験になったのかもしれません。
メロンパン
スペインからやってきた5人家族。両親、長女、長男、次女が箱根に行ったときのこと。二泊三日の観光を満喫し、次の目的地・東京へ移動するため、一路小田原駅へ…。新幹線の発車まで1時間ほどあり、小腹を満たすため駅ビルのベーカリーに立ち寄ったそうです。
イートインスペースの一角に陣取ったスペイン人ファミリー。各自選んだパンを賑やかに頬張ります。絵が浮かぶようです。すると、次女が妙に色っぽい声を高らかに発したそうです。家族の視線が次女に集中。そのとき次女が発したのが、このセリフです。
「ふぅ〜〜んッ、こんなおいしいパン、今まで食べたことないぃぃぃ〜〜!!!」
「それ、メロンパンって言うんだよ」と教えてあげたら、「メロンパンサイコー!」となって、途端に子どもたちの間で取り合いになったそうです。
結局、テイクアウト含めて1ダース超のメロンパンをお買い上げ。東京に移動後もパン屋を見つけては入って、メロンパンを買いまくって食べてたそうです。
そういえば浅草にいたとき、有名なメロンパン屋さんの前に、いつもたくさん外国人の方が並んでましたねぇ。
お好み焼き
鉄板焼きの料理は海外でもポピュラーなもののようですが、お好み焼きを食べたことがある方というのはなかなかいらっしゃらないそうで、とても喜ばれ、場も盛り上がるそうです。目の前で焼いたり、自分で焼いたりしますしね。
とあるイタリア人には特に気に入られて、しつこくしつこく付き合わされたという方もいました。3日連続でディナーがお好み焼きとか…(笑)。
予想外にアメリカ人にもウケてたそうですよ。まぁ、味もさることながら、体験も面白かったんでしょうね。
歌舞伎揚げ
ちょっとした集まりとかで、テーブルに出しておくと、あっという間になくなるそうです。
「TERIYAKI」 という言葉は、アメリカあたりでもすっかり定着しており、「オゥ! テリヤキ・ライス・クラッカー!」とか言って、大喜びで食べるそうです(笑)。
私ら外国へ行っても、こんな感じで思われてんのかもしれまませんねぇ。