スマホだけで同人誌作りました (4) イラストログ本を作ってみよう
前回までの記事で、
・使用するアプリ
・原稿のサイズ
については書きましたので、あとは実際に原稿を作るだけです。
そこでまずオススメしたいのが、もしあなたが日頃から絵や漫画をSNSに載せたり、描き貯めたりしているのであれば、それらをまとめてイラスト本を1冊作ってみて、感覚を掴むことです。
例えばメディバンファクトリーならフルカラー本でも1冊500円から作れますので、たとえ失敗しても大きな痛手にはなりません。
私も実際にやってみましたが、これが非常によかったです! なぜなら、
・実際に入稿を体験することで要領がわかり、次からの入稿がしやすくなった
・出来上がりを見て、画面で見ていた絵や文字の大きさが紙にするとどのくらいになるかわかった
・実際にできた本を手にすることで自信がついた
からです(個人的な感想ですが、実際こういった効果はあると思います)。
これから作り方をざっくり説明しますので、案ずるより産むが易し精神でトライしてみましょう!
【イラスト本の作り方】
※メディバンファクトリーでA5サイズの中綴じ本を作る設定で書きます。
1)原稿となるキャンバスを用意する
ibisPaintを開き、2122ピクセル×2976ピクセルでキャンバスを作成します。
(ibisPaintでもMediBangPaintでも使いやすい方でよいです。ここではibisPaintで説明します。)
2)イラストを貼り付ける
手持ちのイラストを適当に貼り付けます。
あくまで感覚を掴む目的なので適当で構いません。
どうせ自分しか見ないので自由にやりましょう。
キャプションを入れたり、ノンブルを入れたりしてもよいです。
3)ページ完成!!
もうこれで1ページ完成です。
この調子でどんどんページを作ってみましょう。
イラストのサイズが小さい場合は並べて配置してみたり、背景が白い絵なら見やすくドロップシャドウで影をつけてみたりしても面白いです。
(↓こんな感じとか)
(普段絵を描いている方向けの記事のため、ソフトの具体的な使い方についてはここでは省略します。)
表紙4ページ含め最低8ページあれば本として成立しますので、少なくともこれを4ページ分作れば印刷が可能です。ほら簡単!
もっとイラストのストックがあるなら、8ページ、12ページと増やしてみましょう。
(中綴じの場合、ページ数は4ページ単位となります。)
4)表紙を作る
MediBangPaintで、4175ピクセル×2976ピクセルでキャンバスを作成します。
(メディバンファクトリーでの中綴じ表紙の推奨サイズです。)
手持ちのイラストを使ったり、描きおろしたりして作成してももちろんよいですが、今回は本の形にするのが目的なので、面倒であれば文字だけでもいいし、なんなら無地でもいいと思います(笑)
(文字だけで作成した図↓)
ちなみに、表紙の真ん中(表紙と裏表紙の境目)がわからないと作りにくい場合は、約半分のサイズ(2087ピクセル×2976ピクセル)の無地の画像(適当な色で可)を作成しておき、画像読み込みで一番上のレイヤーに重ね、レイヤーの不透明度を下げれば基準にできます。
(これは青い色の画像を重ねています。↓)
(他にももっとスマートなやり方があると思いますが、当時の私に思いついたのはこれでした……)
5)入稿しよう
出来た本文と表紙の画像をそれぞれPNGで保存します。
これで最低限の原稿は揃ったので、メディバンファクトリーで実際に入稿してみましょう。
(無料会員登録が必要になります。)
入稿ページは簡単なので、説明なしでも迷うことはないと思います。
今回の場合だと、
・仕上がりサイズはA5
・本のとじ側は右とじ
・製本仕様は中とじ
・印刷冊数は「1」
・表紙、本文ともにカラー、350dpi
・表紙形式はくるみ表紙
このあたりを間違えなければ、問題なく入稿できると思います。
それぞれの項目にヘルプマークがついていますので、わからなければ読んでみましょう。
本文や表紙の用紙は、それぞれ説明が載っていますが、実際に印刷してみないとわからない部分も多いので、お試し感覚で気になったものを使ってみればよいと思います。
データの入稿や入金を終えたら、あとは本が届くのを待つのみです。
かなり駆け足になってしまいましたが、とにかくこれで「スマホでもちゃんと本になる」ということが実感できると思います。
私の場合ですが、試しに一冊作ってみたことで
「レイアウトを見やすく改善して、本文の紙をもっと発色のいい紙にすれば頒布できるところまでもっていけそう」
と次の目標が具体的になり、一度入稿まで通してやってみたことで、正式な頒布用の原稿を別の印刷所に注文する時もかなりスムーズに進めることができました。
【今回のまとめ】
・とにかくなんでもいいから一度自分用に本の形にしてみよう!
・一度やればあとは応用!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
かなり説明が足りてない部分もあるので、もし何か質問がありましたらコメント欄にて聞いてください!
「スマホ入稿のここが知りたい」みたいなことがあれば、答えられる範囲で極力答えてみようと思います。
よろしくお願いします。
いただいたサポートは次回同人誌を作る際の印刷費やイベント参加費に充てさせていただきます。