秋色に後髪を引かれながら
旧市街の博物館の前には、アコーディオン弾きのおじさんがいる。いつもいる訳ではない。今日はあのおじさんに会いに行こう、と思ってはいけない。通るつもりがなかった時にふらっと寄ってみるといるのだ。
いつものように、近所の道を真っ直ぐ行ってみたり、ぐるぐるしてみたり、たまに立ち止まっては写真を撮り、鳩の歩き方に心奪われてみたり。今日の公園には黒い鳩が一羽いるだけだった。冬に向けてかずんぐりしていた。ずんぐりしているけど、空を飛べるくらい軽いんだもんな。リスだって同じくらいの大きさだけ