【AIR】宗教ツーリズムと地域振興〜歴史と観光と経営
昨日から京都清水寺、比叡山延暦寺、高野山恵光院を回ってきました。
ちょうど先日月間宗教問題という雑誌に京都市の経営問題について寄稿したこともあり、歴史あるお寺に改めて訪問し、様々なお話も聞いてみたいなということもありました。
それぞれお坊さんと宗教について、ということではなく、社会全般における議論とともに、歴史、観光、経営という多角的な視点についてあれこれお話をしてきました。ある意味寺院経営というものも山やまちを巻き込んだエリアマネジメント的な領域の一つでもあるわけです。しかもそれが数百年、千年以上続く大変稀有なゴーイング・コンサーンを実現してきたというのがものすごい特徴です。
これからインバウンドが復活したり、観光的な要素でこれらのお寺さんも大変忙しくなっていくでしょうが、もう少し長い目線でみると行うべきことは大切です。
現状においてはコロナもあって参拝客も減少し、さらに宿坊なども来客数が減少して寺経営も決して楽でないことですが、新たな時代に向けた経営改革のチャンスと考えることもできるなと思わされました。宗教法人も法人であり、経営は無視できない。さらに地域に与えるインパクトも絶大なものがあるので、エリア全体を捉えて経営をしていくことも大切でもあります。
周りながらお話をし、宿泊もしながら感じた全体にまたがる課題と解決について書きたいと思います。
○ 見に行くだけの宗教施設観光の無意味さ
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