【AIR】目の前のタスクをやらずに、夢想トークばかりを次から次へとする人たち問題
デジタル庁が発足し、ようやく日本においても本格的に前時代的な手続きなどが簡素化されたり、オンラインで完結するようになるかと思いきや、トップがもう退任ということで…。
就任時はまぁ言いたいことはあるけど、文句は言わずに託そうという感じで皆で話していたわけですが、特段この分野の専門家でもなく、霞が関に対する重しというか、対応窓口のような70代の方を据えたのにあっさり辞めるとなると、全くもって何のためにこの方を据えたの、と思ってしまいますの。
ひとまず後任は既存メンバーからのようですが、ちゃんともう毒薬くらいの人事をばしっとやってほしいところです。任命権者がそういう姿勢になれるのか、ですが、デジタルの知識のみならず、働き方にも問題がある永田町と霞が関を基本としたような人事をやっている限りは話にならんでしょう。
事務方トップだけでなく、先日もかいたように無駄な会議ばかりをやって、民間出身者たちがごっそり辞めたりしていて、本当にデジタル化やる気あんの?! というところです。必要なのは、今の異常にデジタル化や新時代の働き方を全く理解できていない永田町と霞が関基準に合わせることではなく、むしろ永田町と霞が関が普通くらいでいいから知識と働き方を変えることなんですわ。
○ まともな人事も、やるべきことすらできない環境なのに「WEB3.0」とかにうつつを抜かす
そんな中、期待の検討使総理はWEB3.0を成長戦略のど真ん中に、みたいに自民党議員と牧歌的なお話し合いをされていたようです。成長戦略としてWEB3.0?! いっている意味自体がアレですし、NFTなどブロックチェーンや暗号資産に関するお話について日本の経済成長の鍵になるというのは、今さら、もはや全くもってお手盛りではありますし、え、今更そんなふわふわしたネタを?!、というお話でもあります。そんなことよりもすでに政府目標にもなっている、三兆円にもなる民間負担を強いている行政手続きの簡素化をデジタルツールでガンガンやることをやってほしいです。これ実は隠れたコスト、つまりこれをやれば三兆円減税並みになる大切な話です。
情報政策の専門たる国領先生も過去のwebなんちゃらをおさらいして過度な評価は期待すべきでないと言ってます。この通りだと思います。お手盛り成長戦略で盛り上がるのは大概にしてほしいなぁと思いますね。
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