安くたくさんが続く理由1〜付加価値の高い事業を叩き続ける地方の重鎮たち〜
先日のnewspicksにおいて日本の観光政策として必要なのは、欧州における「スイス」を目指せという話が出ていました。見ていない方はどうぞ。
○ 安くたくさんが地方を滅ぼす
私も常々安くたくさんが地方事業のすべての害悪だと申しています。「地域再生入門」を出した時にダイヤモンド・オンラインでのインタビューコラムでもこれを徹底的に突いています。
地方は農林水産業における生産力があり、風光明媚であったりするからこそ観光産業も成立します。様々な商品サービスの供給元になっているわけですが、地方がなぜ貧しくなるか、といえば、安くそれらを供給しているからです。ま、させられているといってもいいし、「安くいいものを提供するのが美徳」みたいな洗脳を我々は受けているというのもあります。
これは商品やサービスの供給をうける都市部住民にとっては非常にありがたい話ではあります。安くたくさんのものがくるのですから、生活に困らない、豊かに生活できます。ただ供給元は安くたくさんの商品を生産するわけですから、豊かになりにくい、わけです。
都市部に向けて出していく商品サービスを安くうってしまう→地元の所得は低くなるという構造になる
さらに地元客を相手にする地元サービス産業もその低い所得に沿ったものしかできない→結果地元向け商売の人たちの所得も低くなる、という悪循環が起きるわけです。
○ 生産地ではプライシングをそもそも間違うのには、構造的欠陥がある
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