北海道余市町で新たな事業が始まります。テロワールツーリズムの可能性にトライ。
昨年、外務省から天塩町にいくという意外な地方創生人事プログラムを実践していた 齊藤 啓輔 (Keisuke Saito) さんが余市町の町長になったということでお祝い兼ねて札幌いくついでといったらなんですがお邪魔して勉強会を開催。
そこで知り合った地元の同世代と熱く語らったところからプロジェクトはスタートしたのであります。
余市は今、ウイスキーだけでなく、素晴らしいワイナリーが集積することでも有名です。そもそも北海道ワイン用葡萄の生産の多くがこの余市・仁木というエリアで行われているのです。しかし、なかなかこれまで知られて人の流れが起きているわけでもなく、かといって小規模経営の堅実なワイナリーも多いので、大人数がくるような観光地化したいわけでもないのです。まさに品質がぐいぐいあがり、海外からの注目も集まる中、余市はその一つの中心的な役割を果たす一大産地になっています。
私が一番感動したのは、ランドスケープの素晴らしさです。余市の葡萄畑、ワイナリーさんはどこも素晴らしく息を呑むきれいなところが多くあります。昨年もぐるりと回って改めてそれを感じました。ヨーロッパなども回っているけど、余市は本当にいい意味で日本離れしている北海道の雄大さが現れています。
そしてワイナリーを紹介受けながら皆で訪ね回り、それぞれの方の個性にも触れることができ、考えさせられたことを事業に反映させようと模索しつつ進めています。
それを汲み上げて、1つは小規模型の知る人ぞ知る新たなワインツーリズムで余市にきてくれる人を増やし、消費単価を引き上げること。もう1つは地元で複数の醸造所からワインを仕入れたりしてテイスティングなどが行えるようにすること。さらにもう1つは畑を管理運営して特別醸造で地元の素晴らしい醸造所が作る普段とは異なるワインをつくってもらうこと。
今年もう少し早くできるはずだったのですが、コロナもあって少し遅くなりまして、ようやく新会社・ピエス株式会社も設立。色々と仕掛けてきてた余市内外の仲間たちと取り組みを開始しました。いつもどおりの関係者で民間資本を地元内外から集めての挑戦がスタートします。
第一弾は登地区でのポップなグランピング事業からスタート
そんな仲間の一人でありキーマンでもある、地元でブドウ畑などもやりながら飲食店「ヨイッチーニ」を経営する 相馬 慎悟 (Shingo Soma) さんの持つ未開拓地の一部をグランピングサイトなどとして活用しようという話になり、現場はこれまて仲間の 宮嶋 瞬 (Shun Miyajima) さんがユンボばりばり駆使して開拓してくれたりと進捗。笑
これまたパートナーであるキリンジの 天川 洋介 (Yousuke Amakawa) さんが中心となって、まさか今年中にオープンになるとは思わなかったけど、グランピング施設を「今年いけます」ということでマジで準備が行われ、先月テストオープンとなり、そして本日グランドオープンとなります。
予約は以下の公式サイトからどうぞ。この写真よーく見てもらうと、夜空に星がきらめいているのがわかります。まわりは畑。星も見える日にはきれいに見えるのであります。
場所は余市の登地区。登川のほとりになります。この開拓地はとても素晴らしいのです。すぐ開拓地の上はコペンハーゲンのnomaにもオンリストされた素晴らしいピノ・ノワールで有名なドメーヌタカヒコさんの畑が広がっていたり、キャメルファームさんもすぐ横に望めたりと素晴らしい場所に位置しています。
来月には、ドメーヌタカヒコさんなどいくつかのワイナリーでの収穫学習が可能な第一弾の独自ワインツーリズムツアーも企画しています。あ、ワインツーリズムって商標を一般社団法人ワインツーリズム協会(山梨)がとっているのですが、新法人は資本業務提携をしている関係なのでガッツリ組んで行うのであります。これは 大木 貴之 (Takayuki Oki) さんを核に動いていくのです。その他にも様々な協力メンバーがジョインしてくれています。それら多くの仲間との裏エピソードはまた今度w
で、すでに北海道ベースの「えぞ財団」チームとも先日、アウトドアサウナ企画やワーケーション企画を行ったりしてきて、今月も開催予定など色々と地元内外で仕掛けていきます。利便性は高く、新千歳や札幌から高速のったらそのままびゅーんと走らせて、新しくできた「余市IC」を降りたら左に折れたらそのまま登地区に到着します。最高。
ということで、グランピング施設のプレスリリースもキリンジのほうから出されていますので、ご覧ください。
ぜひ今月北海道いくよ〜! という方とかは、たわわに実っている葡萄を見にきながら、ぜひ現地へ。まだなれないところもあるかと思いますが、楽しんでいただければと思います。
特別樽買付、会員制葡萄畑、特別醸造プログラムなどを予定
追加情報として、今年はピエス株式会社で第一弾の特別醸造のオリジナルワインをこれまた飲食店向けを主力して大変有名なワイナリーさん(まだ内緒)に2樽用意してもらい、ツーリズム企画などで特別に出していきます。そして来年には会員制の畑経営、特別醸造のプロジェクトもスタート予定。
会員募集はこの冬にはスタートする予定ですので、楽しみにしていてください。畑から学ぶのもよし、飲んで楽しむもよしとなります。シティ派の木下は飲むの中心になりそうですが...。笑
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