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【AIR】なぜ自治体は有名建築家を使いたがるのか-未だ理解されないライフサイクルコストへの覚悟

地方自治体において、どこに行っても有名建築家が設計したという公共施設が至る所にあります。まぁ地元の市長や部長とかが有名建築家にわが町が頼んだ、というよくわからないプライドがあったり、地元の爺さん婆さんにも「あの有名建築家ならば」という合意形成が簡単みたいな理屈があったり、、どちらにしてもなんだかなーという理由を多数聞くわけでございます。

最近は急に隈研吾事務所設計の公共建築ネタが盛り上がっていますが、須く老朽化という問題は全ての建築物が抱えていて、さらに建築家に設計してもらったような特殊建築は一般的な維持費以上の物がかかるのが当然なわけですが、その覚悟もなくよくもまぁ頼むなと思います。やる方もやる方ですが、頼むほうも頼む方なのです。

後から建築家の悪口を言っても改修費は安くならないですからね。最初から何を考えるべきか、今一度整理しておきます。


○維持費がかかる建築の実態-アオーレ長岡などの教訓を誰も生かさぬ自治体たち

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