アメリカ学際組織の提言にみる、withコロナ社会における都市計画、5つのポイント〜都市問題背景を含めて徹底解説〜
今ある都市の形成は、イノベーションであったり、感染症などの危機によって工夫されてきた積み上げ型の結果として形成されているのは周知の事実。特に人類が集積する都市化と公衆衛生、生産活動、物流などによって大きく都市は進展してきたと言えます。
今回のnoteもコロナショック後の都市に必要とされる新たな都市計画についての提言解説です。これまでのコラムや今回のコラムも以下のマガジンに格納していっていますのでご活用ください。
さて、そういう意味では江戸時代の都市計画もこれはこれで面白く、さらに産業革命を起こし、近代化を推進する東京へと変貌した歴史なども非常に興味深いものです。膨大な人口を抱えながらどう循環していたのか、という意味では江戸の都市経営は非常に興味深いことが多く、さらにそこから近代都市へとシフトしていった系譜も学びが多いです。そして今度、東京も次の段階に進む必要が出てきていますね。コロナ問題は巨大都市にとって最も解決が難しい課題でもあります。
今回提言がなされているアメリカの近代都市形成もまた、産業革命による蒸気機関の発明、その後のアメリカ経済の勃興によるところが大きく、そこは経営史の大家たるアルフレッド・チャンドラーの経営者の時代などを読むと今、アメリカのニュースにバンバン出てくる様々な企業や指標がどのようにつくられたかがわかります。個人的に大学院時代に読んだ本で一番よかった一冊です。近代アメリカ大企業がどのように形成され、社会が大きく進展したかがわかります。我々が当たり前と思っていることの0→1を理解することができる。
○ withコロナ社会における都市計画が変貌するだろう、5つのポイント
ここから、本題であるアメリカ学際組織「World Resouces Institute」がTHE CITY FIXにて提言している、withコロナ時代において都市計画が変貌するだろう5つのポイントについて、私なりのコメントをしながら進めていきたいと思います。
学芸出版のサイトに本視座の日本語訳が載っています。
ただ、ちょっと日本語訳が個人的にはわかりにくいところが結構あったので、原著をあたって、私なりの日本語に変更を入れます。その上で私なりに背景を解説しながら理解を深めていきたいと思います。
こちらが原著なので、難しくない英語なのでぜひこちらも読んでみてください。
1:都市内での環境格差を是正するという視点
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