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【狂犬の本音+】ヤバい観光業のリアルと脱出〜「山鹿清流荘」はどう経営難を脱し、コロナでも過去最高の業績を達成したか〜

狂犬ツアー@山鹿の開催ため、熊本県山鹿にいっておりました。以下も視聴していただければより理解が深まります。

せっかくなので、この舞台となった山鹿清流荘の平井さんに旅館経営改革の軌跡について語ってもらいました。清流荘は山鹿で最も歴史ある老舗旅館です。

もともと旅館を継ぎたくなかった平井さんは、16年前に旅館に戻り、個別の露天風呂付き高級ライン「水鏡庵」を新設したものの、経営が一気に苦しくなってしまいました。そこからどのように経営を立て直し、さらにコロナが来襲したこの2年間で過去最高の売上、利益を記録するまで至ったのか。

熊本県で私も協業させて頂いている、上天草市で船舶に関連する事業を行うシークルーズの瀬崎さんにも同席してもらいました。シークルーズは県内有数の経営力で成長、利益を稼ぎ出し、補助金ゼロでの船舶による公共交通を新設するなど地域貢献もしながら、コロナにおいても経営の適切な多角化が功を奏して稼ぎ続けています。そんな瀬崎さんは平井さんを昔から知っていて、その経営改革に適切なアドバイスを幾度となくされてきていました。

そんな県内における経営者同士の建設的な関係も私はとても大切だと思っていて、地元で実績を残す経営者が単に自慢とかするのではなく、経営の壁に打つかっている後輩たちに適切にサポートをするというのは大変重要。コロナの真っ只中でも、皆で経営に関する勉強会をやって乗り越えてきていたりするのが、瀬崎さん、平井さんたちでもあり、だからこそコロナだからうんぬんなんて言い訳なく経営が伸びているのだと思っています。

今回の狂犬ツアーのテーマ

そんなお二方とせっかくだったので鼎談形式で今回の狂犬ツアーでのテーマでもあった「安くたくさん」からの脱却について、清流荘の16年間の軌跡をおって具体的な方法論などについてお話しました。

動画でざっくばらんに旅館のヤバい経営実態、一部の旅行代理店がもう駄目な理由など含めて語ってもらいましたので、地域における観光業がちゃんと人数ではなく、利益を生み出す産業分野にさらになっていくために必要なことを理解する上でとても良い内容だと思います。

○【動画】清流荘平井さん、シークルーズ瀬崎さんと語る「ヤバい観光業からの脱却」

付加価値の高いサービスへ、安くたくさんからの脱却といっても、具体的に旅館とかではどのような道筋でそういう経営を実現するのか。その題材として清流荘16年間の経営革新の流れとともに、一般的な旅館業の経営力の現実、旅行代理店が衰退してOTAなどにシフトする現実などなどリアルな話が出たりして、非常に考えさせられました。

特に値付け、プライシングに関するヤバい旅館とかの思考というのもよくわかったし、それを求める旅行代理店も戦犯だなと思わされます。日本の地方の魅力を引き下げているのは、安くたくさんしかないと思い込む経営者と代理店でもあろうなーと思います。

おそらくなかなか自分の会社の危機と、その脱却というのは普通では聞けない話だと思います。この動画をしっかりお聞きいただけると、どういう状況で宿がやばくなり、それをどのように復活するのかわかると思います。特に地方において規模や数ではない戦略を持つからこそ、結果的に売上も利益もあがり、休みもとれるようになるというための順序というあたり、経営者の姿勢とか思考法も見えると思うので、ぜひご参考にしていただければと思います。

それでは動画で1時間ほどになりますがご覧ください!!

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