すぐ電話、すぐ会議、すぐ資料、自分勝手な「すぐすぐ人間」が全体の生産性を地に落とす。
限られた時間とコストで、より大きなパフォーマンスを生み出すということは常に大切なことです。手間ひまかけて安い、というのはその真逆なわけですが、少なくともデスクワークなどが多い昨今の時代においては、可能な限り時間を使わず、その上でできれば対価をしっかり得ていくことが大切になります。
先日も身勝手な職人技が実際は全体最適にはなっていない場合が多いことに触れましたが、もっと原始的な電話だの会議だの資料だのといったものを単なる手段なのに仕事そのものだと思ってる人がいたりして、全体に悪影響を及ぼしていたりします。
地域のプロジェクトは特に資源制約が大いにあるわけでもあり、可能な限り効率化、少ない人員とコストで、しっかりとした対価を得て事業継続性を担保することは不可欠です。つまりは地域の取り組みこそ、しっかりとした生産性を向き合う必要があるのですが、意外とそれを軽視している人たちも少なくありません。非効率な昔ながらのやり方を行うことで、多大なる時間とコストをかけながら、成果も乏しく、何より事業的な収入にもまともに結びつかないために常に補助金頼みということが多くあったりするわけです。補助金関係は往々にして手間がかかるので生産性はそれだけでも低下することが少なくありません。が、その補助金の手間がかかる生産性の低いやり方以上に、普段のやり方による生産性が低いので相対的に「予算がないとできない」という話になったりするわけです。ですので、本質的に必要なのは、いかにして生産性を高めるかという視点でプロジェクトを峻別し、効果的に遂行するということでもあります。
特に重要なのは全体としてのパフォーマンスがあがるように、個々人の投入する時間や費用を最小化し、さらにそれによって生み出されたサービスでしっかりとした対価を作り出せるという仕掛けです。その時に最も肝になるのは、時間をいかに効果的に、簡単に言えば集中力をもって投入できるか、にあります。地域分野では全員がフルタイムでプロジェクトに従事するのではなく、様々な立場で兼務をしてプロジェクトに参加する人が多くいます。その細切れで投入される時間でいかにして成果を生み出すか、というのは重要なのですね。
鍵は個々人の集中力を保てるやり方にすること、情報共有、プロジェクト管理を可能な限りリアルタイムで行わないことにあります。
○ 集中力を破壊する電話というツール。人は集中するのに23分要する。
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