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SNS時代、ちょっと面倒くさいって感じる
バカッターが大きな話題になったのは2013年のことだから、もう11年も昔の話か。20代の人にとってはまだ10歳前後か10代の頃の話だから、遠い昔に感じるのかもしれない。
30代の人にとっても、20代の頃の話っていうのはかなり前の話になるのだろう。でも、50歳にもなると、5年前の話でも10年前の話でも、似たりよったりに感じてしまう。
バカッターが出てきた頃から、ちょっと面倒くさい時代になってきたかもしれない、って感じていた。
そうしたら、先日、医師がブログに解剖のご献体の写真をアップした、ということで、ニュースになって大騒ぎしていたじゃないか!!
ネットリテラシーや医師としての倫理、ご献体の意味を学んでいないのか、っていうツッコミどころは色々とある。でも、正直なところ、私も若い頃には似たりよったりの失敗をしていたような気がする。
掲示板に思い切り、自分の住所などの個人情報を間違えてコピペして貼り付けてしまったり、相手も自分も本名入りで公開されている掲示板で知人に文句を付けてしまったり、、、
社会経験を積んでいない若い頃には、自分だけの小さな箱に囲まれた正義感と強烈な自己顕示欲が、ネットリテラシーなんてものを吹き飛ばしてしまう。
まあ、インターネットが広く一般的に使われるようになったのが私の大学生の頃だったから、そもそもネットリテラシーなんてものさえ知らなかったのも原因だが。
いつもなら、その相手のところに直接行くか電話で文句をつけるところを、家にいながらにして書き込みで文句をつけられる、ってことでやってしまったのだ。
その後、周りの人たちからこっぴどく怒られたことは言うまでもないが。
それからも、匿名のブログや掲示板で、見ず知らずの人と喧嘩したり、それを周りのユーザーに生暖かく見守られたりしたこともあった。
それでも、Twitterもフェイスブックもなく、少なくともSNSで広く拡散されるってことがなかったから、今のような大きな炎上にまで至ることはなかった。
若い頃には私も自己顕示欲がとてつもなく強かったと思う。その頃に今のようなSNSがあったら、間違いなく炎上しているか、炎上させて警察に呼ばれる側になるか、どっちかになっていたに違いない。
コンビニやファミレスでアルバイト店員が悪さをしてそれをアップするバカッターも、医師のご献体ピース写真も、正直なところ、内輪だけでやっていれば何の問題にもされないようなことだ。もちろん、やっていいことではないけれども、バレなければ良い程度の悪さや失敗は、私も色々とやってっきた覚えがある。
ある意味で、インターネット上に載せて、SNSで拡散してしまうからとんでもない問題になってしまう。
SNS時代、自己顕示欲を世界中に簡単に発信できてしまう時代、私の若い頃と比べると、簡単に自己表現を世界に向けて発信できるようになった便利さが羨ましい反面、なんだかちょっと面倒な時代だな、とも思う。
まあ、公開する前に、一呼吸おくことは心がけないといけないのかもしれない。