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こんな小さなヤツがパワフルな加湿の不思議

冬になると空気が乾燥する。これは、中学校の理科で習ったような気がするけれども、気温が下がって空気が含むことができる水分量、飽和水蒸気量が物理的に減ってしまうことが原因だ。自然現象だからどうしようもない。

飽和水蒸気量が減ってしまうことに加えて、暖房を使うことでより部屋の中の空気が乾燥てしまうそうだ。

建物の外にいるときには乾燥対策は保湿クリームを塗ったり、こまめに水分を接種して口や喉が乾燥しないように工夫するしかないけれども、暖房器具を使っている室内くらいはせめて乾燥対策をしておきたい。

でも、加湿器を使うのはちょっと怖い。部屋に常に大量の蒸気を噴き出し続けることで、部屋の中が却って湿気ってしまい、カビの発生源になってしまうのではないかと感じてしまうのだ。

そこで、以前はペーパー加湿器なるものを買って使ってみたことがある。我が家で使っていたものは違うけれどもこんなものだ。

上の葉っぱみたいに見えるところが水を吸い上げるペーパーになっていて、下の器に水を入れると、ペーパーが吸い上げて空気中に蒸発させてくれるとういことだ。

ペーパーで何重にも折りたたまれている上に、切込みが入っていて表面積が広いので、大きさの割にしっかりと湿気を空気中に放出してくれる。部屋に1つ置いておくと、エアコンやヒーターをつけっぱなしにしておいても全く乾燥しなくなる。

でも、このペーパー加湿器には1つ欠点がある。毎年、シーズンが終わったあとでしっかりと洗剤や漂白剤で洗って乾燥させてしまわないと、次のシーズンに使えなくなってしまうということだ。

また、ペーパーなので劣化は早い。長期間使えるものではない。

きちんと毎年メンテナンスをして、こまめに買い替えができる人ならいいだろうが、私のような超ズボらなニンゲンは、もうちょっと扱いやすいものがないかと探していた。そうしたら、素焼きの加湿器、というものを見つけた。

我が家で買ったのは違う商品だけど、こんな感じの可愛らしい動物の加湿器だ。素焼きの焼き物でできていて、動物の中に水を入れられる。

素焼きの表面の細かい穴から中の水分が染み出てきて空気を加湿してくれるというものだ。

買ってきたのは小さなものだったけれども、試しに部屋の隅っこに置いてみたら、心なしか空気の乾燥が和らいだ気がする。

ペーパー加湿器ほどの威力を感じないので、こたつの上に置きたいのだけど、そうしたらひっくり返して水浸しになってしまった。

でも、ひっくり返しにくい部屋の隅に置いても、不快になるような乾燥はなくなり、ペーパーほどではないけれども空気は適度にうるおう。

不思議なのは、同じくらいのコップや器に水を入れて置いておいても、空気がうるおう感じはしないのに、素焼きの加湿器だとすぐにうるおいを感じるのだ。

水が染み出す表面積の違いなんだろうけど、ちょっと不思議。小さいやつだけど冬の健康を守るのに結構な威力を発揮してくれるこの商品、結構すごいやつだと思う。

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