逆走ではなかったが……
最近、高齢ドライバーの高速道路での逆走が大きな問題となっている。
先日、車で都内に向かう用事があり高速道路を使った。都内からの遠距離通勤圏にある我が家からは、渋滞していなければ1時間ちょっと程度で都内に出ることができる。
ここ最近、高速道路の逆走のニュースが多いことから、もしも逆走車に遭遇してしまったらどうしよう、そんな心配をしながら運転していた。
逆走車は片側2車線道路の右車線を走っていることが多いので、どうしても前の車が遅くて追い越したいときや、右方向へ曲がる必要がある時を除いて、左車線走行を心がけてみた。
幸いにも、行きも帰りも逆走車に出会うことはなかったけれども、自分がプチ逆走みたいな事態を引き起こしてしまった。
都内での用事を終えて帰途につくとき、不案内な土地なので、スマホをダッシュボードに設置したホルダーに置いて、グーグルマップの経路検索を見ながら運転していた。
夕方でちょっと疲れていたので、早く帰りたかった。幹線道路であと2番めの信号を左折すれば高速入口に入るというところでやらかした。
赤信号で停車していた手前の信号を曲がった方向を見たら見慣れた緑色の高速道路仕様の看板が見えた。「インターチェンジ」と書いてある。なんだ、ここからも入れるじゃん。私はよく確かめずにそこで曲がってしまった。
すると高速に合流する手前に、上り車線と下り車線の分岐がない。そのまま、都心へ向かう車線へ直進だ。
田舎の料金所を抜けてから上りと下りが分岐するインターチェンジとは違い、首都高の高速は向かう方向で出入り口が違うのだ。私は間違えて、都心へ向かう方向の車線に入ってしまった。
そこで、慌ててUターンしてしまうと迷惑な逆走車になってしまう。仕方がないので、そのまま次のインターチェンジまで行ってから降りて、Uターンできるところを探してしばらく走っていた。
すると、グーグルマップが違う入り口への経路の案内を始めた。どうやら、最初にUターンできるポイントを通り過ぎてしまったようで、Uターンするよりも違うインターチェンジへ誘導したほうが早いと判断されてしまったようだ。
そのまま、グーグルマップさんの案内に従って車を走らせていたら、結局、最初に乗る予定だったインターチェンジまで案内された。今度は正しいところで曲がるように気をつけて、正しい車線へ入り、無事に家にたどり着くことができた。
最初に間違えたとき、あまりにも早く帰りたくて、グーグルマップを凝視していたら、手前の道がショートカットに見えたことが間違いのもとだった。
グーグルマップは渋滞しているときには、空いている道に案内してくれるので、その道がショートカットになるのならそうやって案内してくれるはずなのに、不案内な土地で自分勝手に曲がって、却って間違えてしまった。
謎の道に案内されることもあると言われているグーグルマップだけれども、特にデータが豊富に揃っているはずの都心では、それほど変な道への案内はないはずだ。もっとグーグルさんを信じていれば、30分ほど早く帰れたかもしれないと思うと、ちょっと自分の判断ミスを反省する。