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美術の成績破滅的だった私がガンガン画像を作っているぞ?!これでいいのか?!AI時代の未来に思うこと

なんだか最近、AIでの画像生成にハマっている。プロンプトを調整しても、細かいところがうまく生成できないフラストレーションはある。

しかし、何度も繰り返しトライしていると、AIが理解できるところと、うまく処理できないところ、狙った画像を出したいときのプロンプトの表現のコツなんかがわかってくる。

そうすると、だんだんとスムーズに出したい画像に近いものが出てくるようになってきた。

イメージ通りの画像かどうかはよくわからない。そもそも、私は言語優先タイプで、思考の中で画像はそれほど重要ではない。

だから、出力したい画像の説明を言葉ではできても、最初に画像のイメージがあるわけではないから、出てきたものが正解かどうかもよくわからない。まあ、いいやと思う。

でも、画像生成AIを使っていると、イラストレーターさんや写真家さんたちにとっては、受難な時代に突入したな、と感じる。

だって、そこそこの出来具合の画像を、美術の成績は5段階評価でよくて3、悪いと2、かろうじて1はなかった程度の私が、ガンガンと作れるようになってしまったのだから。

日本の法律では、生成AIで出力した画像の著作権は出力した人にあるという。ということは、私がプロンプトを書いて出力した画像は、すべて私のものだということになる。

私が絵師か?!あり得ない!!と思いつつ、今まで絵を描いてみたいと思っても、思うように描けなかったフラストレーションが爆発しているようなきがする。

ってことは、今まで、イラストや写真を提供して生活してきた人というのはどうなってしまうのだろう?

月に1万円のロゴやイラストを20枚請け負って、月収20万円得ていた、なんて人もいることだろう。

でも、1枚1万円でイラストや写真を発注するのなら、無料の生成AIで画像を出力した方がいい、となってしまう。

こだわりのあるデザインなら、本物のイラストレーターや写真家と詰めて作成する必要もあるだろうけど、商用利用でとりあえず見栄えが良くなればいい、という程度だったら、無料の生成AIで十分だ。

枚数が必要でも、月に数千円程度で有料版で何百回と出力できるようになる。イラストレーターの発注していたら1枚1万円だったのが、月に数千円で1,000枚以上手に入れられるようになるのだ。プロンプトを書く手間は増えるが、生成AIでコスト削減をするところも多くなるだろう。

ということは、絵師さんたちには本当に受難な時代がやってきたということになる。

でも、生成AIも元になる餌が必要だから、餌を提供してくれる絵師さんたちはずっと必要だ。ということは、生成AIへの学習に使われることを前提としたイラストサイトへの無料投稿や、格安での販売で、習作を投稿し続けて、その中で競争に生き残ったたった数名だけが、人格を持った本物のイラストレーターとして認められる、そういう時代になっていくのかもしれない。ってか、もうなっているのか。

これからの時代はAIに使われる人と、AIを使う人に分かれるというが、AIの餌にするための習作を描き続ける絵師さんたちってのは、まさにAIに使われる人と言える。

文章の世界も同じなのだろうが、まだ文章のほうが「人であるからこそ」という余地が残されているような気がする。というか、文章を使わなければAI生成できない現在、文章力、語彙力の幅がある人のほうがクリエイティブな世界では今後しばらくは強みを発揮できる。

とは言っても、すでにニュース記事もAIが書いたものが使われる時代に入っているから、これから小説や歌詞なんかもAIとの勝負になってくる可能性は大きい。

ということは、今後は分野を問わず、クリエイター受難の時代になっていくのだろう。

さて、これからの時代、本当にクリエイターとして生き残れる人、AIの餌を提供し続けるだけになる人、恐るべきサバイバルになっていくのか、それとも、また別の道が開けるのか、ちょっと恐ろしいような、そんな世界の果てを覗いてみたいような、自分はどうなるのかってのは放っておいて、ちょっとワクワクしている。

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