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これも高齢化が進んだからなんだろうか?

つい最近、近所に救急車が止まった音が聞こえた。

歩いて10分くらいのところに消防署があるので、頻繁に救急車や消防車のサイレンは昼夜問わずに聞こえてくる。

私の家の方に近づいてくるようだとちょっと気にするけれども、たいていどこか途中で曲がって違う道へ入るらしい。こちらの方までやってくることはめったにない。

しかし、最近は2ヶ月から3ヶ月に1回ほど、救急車が私の家の方にやってくるようになった。私の家の前の道は消防署からの抜け道ではないので、ここを通ってどこか遠くへ行くことはない。

ここを通るということは、半径100m以内のご近所さんである可能性がとても高いのだ。

なんだか子どもの頃から、サイレンを鳴らす緊急車両が走っているのを見ると胸が高鳴って、奇妙な好奇心が刺激されてたまらなくなる。

近所に救急車が止まると、一体どこの家の誰なのか、ついつい外に出て見に行ってしまう。そして、私が見に行くと、ご近所の人達も皆さんゾロゾロと出てきて、救急車の方をそろって見つめていた。

路地に入っていくが見えると、路地の入り口まで行って、どこの家に入っていったのかを確認する人や、路地の中まで入っていって救急隊が入っていったお宅の玄関先まで覗く人までいた。

「○○さんのおじいちゃんが倒れていたよ」なんて教えてくれることもあった。

でも、最近は救急車が近所に来ても、ほとんど誰も出てこない。私も気がついても出ていかないことが多くなった。たまに見に行っても、他の人は誰も野次馬に出てこない。

考えてみたら、何かあってもすぐに元気に外に飛び出せるような現役世代で在宅仕事を近所でしているのは私だけだから、平日の昼間に救急車が来ても私以外の人が見に来ることはない。

すでに引退している世代の人達は、数年前まではみなさんまだまだ元気だったから、野次馬で出てくることが多かったけれども、最近は元気がないようだ。

うちのおばあちゃんもだけど、椅子から立ち上がって外に出るだけでも一苦労な年齢に皆さんなりつつある。

そして、ちょっと前までは野次馬で救急車を眺めていた皆さんが、救急車で運ばれるような年齢と健康状態になりつつあるのも理由かもしれない。

以前なら、なんで救急車が来たのか好奇心が勝っていた皆さんも、それなりにお年を召して、いろいろな病気を抱えるようになった。

心筋梗塞から血液サラサラの薬を飲むようになった人は、ちょっとした出血でも救急車を呼ばなければいけないとのことで、結構な頻度で救急車が来ている。

元気に歩き回っていた人も、足腰が衰えて、ちょっところんだだけで立ち上がれなくなり、救急車を呼ぶハメになる人もいる。

どんなに健康でスポーツマンでも、寄る年波には勝てないようだ。そんなことを考えると、いずれ自分も老いていくことに対して、しっかりと準備を心がけておくべきなのかもしれないと、ちょっと考える。

(キャッチ画像はChatGPTによって生成されたものです。)

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