【エッセイ】文鳥はPUI PUI モルカーの夢を見るか？
文鳥を二羽飼っています。
シルバー文鳥とシナモン文鳥。
シルバーはチンゲン菜が好きで、シナモンはニンジンが好き。
シルバーはクールで、シナモンは感情豊か。
仲良くはないです。よくケンカしています。でも一緒にいます。
たまに離れて過ごしていますが、気づけばまた一緒にいます。
さて、我が家の文鳥には、素敵な遊び相手がいます。
PUI PUI モルカーのぬいぐるみです。
文鳥を迎える前に、私の趣味で買ったものです。
文鳥に丁度良いサイズ感で、乗ったり、つついたりしたときに、ゆらゆらと揺れるのが楽しいみたいです。
大きくなっても飽きません。
多少デザインが違うくても、それがモルカーであるなら、怖がらずに何でも乗ります。
「これ……よく見たら、PUI PUI モルカーじゃね？」
もしも文鳥が夢を見るのなら、
うちの二羽はきっと、夢の中でもモルカーに乗っているだろう。
跳び乗って、揺られて、つついて、あー楽しいなと、思っていたらいい。
もしかしたら、夢の中のモルカーは、アニメみたいに走り出すかもしれない。
そして起きたら、夢と現実が混同して、
「あれ？ なんでこいつは走らないんだ？」って、首をかしげていたら可愛い。
人間だって、文鳥だって、想像力はどこまでも自由でいいよね。
そろそろ夜も遅いので、
モルモットとくるまを合体させた想像力に、
尊敬の念と感謝の心を抱きつつ、
人間も休ませていただきます。
たまには人間の夢も見てね。
（おわり）