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【文鳥の日】抱きしめられない幸せ
10月24日は「文鳥の日」です。
由来は「10(手)」「2(に)」「4(幸せ)」という語呂合わせで、「手のり文鳥」とも呼ばれる文鳥らしい記念日だと思います。
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わが家には文鳥が2羽います。
シルバー文鳥と
シナモン文鳥です。
2羽ともメスです。
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※赤ちゃん時代の家は虫かごです。今はちゃんと鳥かごにいます。
私が北斗百烈拳ばりに十円はげが出来まくって仕事を辞めた年に、我が家に来てもらいました。
我が家に文鳥が来て三年目です。すなわち仕事を辞めて三年目ということです。
新しい自分の歩みと文鳥の成長が(だいたい)同じスタートラインから始まっていることに、感慨深さがあります。
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シルバーの雛は、くちばしや羽がほのかに紫っぽく、ドラゴンボールのフリーザ様のようでした。
当初、とくにシナモンの方は、出会えたことに運命を感じました。
彼女にもはげ(おはげちゃん)があったからです。
一緒に頑張って毛(羽)を生やしていこうねと私たちはエールを送りあったのですが、
私の毛根を置き去りに、シナモンは一か月足らずで頭部をふさふさに生やしていました。よかったです。
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今は不仲です。
メスは縄張り意識が強く、オスよりもやや厳しい性格のようです。
不仲ですが、放鳥したら、結局は一緒にいます。
気分が良ければ羽繕いをしてあげます。
つかずはなれず、たまに喧嘩して、でもすぐに忘れる。
結局は良い関係なのかなぁと思ったりもします。
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文鳥はほんとうに、ひとによくなつきます。
手に乗り、肩に乗り、寝転んでいると足やお腹にすとんと乗ります。
小皿のエサより手の上で食べるエサの方が美味しそうです。
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文鳥はほんとうに愛らしい生き物です。
だけど文鳥やインコ、小鳥たちを、
わたしたちおおきな人間は、抱きしめることはできません。
抱きしめようとするならば、するりと逃げられます。
小さなたくましい羽根で高いところに飛んでいきます。
たまに犬や猫を抱きしめる動画を見たりもしますが、
私は羨ましくはありません。
だって、
文鳥を抱きしめられるときが来るならば、
それは文鳥とお別れするときなのです。
だから叶うならば、
私は一生文鳥を抱きしめたくはありません。
文鳥たちが、
私の手に乗って、肩に乗って、寝転んでいると、足やお腹に乗ってくれさえすれば、
私はとても幸せです。
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10月24日は「文鳥の日」です。
私にとっては、抱きしめられない幸せを、手に乗る幸せをかみしめる一日です。
(おわり)