以前から気になっていた宮台真司氏のアレ(2)
客観的事実のまとめ
前回の後半と一部重なるが、事実を把握しておこう。
①宮台真司は「クソフェミ」という言葉についてどう述べているか
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宮台真司氏は『クソフェミ』という言葉について「元々©宮台用語」「宮台が2016年に造語した」「©宮台真司」等とツイッターに投稿していた。
『クソフェミ』という言葉の後ろに、著作権を有することを表すコピーライトのマーク「©」を自身の名前とともに付加していた。
②宮台氏が造語したとする2016年よりも前から『クソフェミ』という言葉は他者によって使用されているか
結論から言えば、2016年より前から不特定多数によって使用されている。
そのことはオンラインだけでも容易に確認することができる。ここではツイッターの投稿と、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のスレタイで最も古いものついて記述する。
▼ツイッター
ツイッター内では、現存する最古のものであろう『クソフェミ』の使用例は2009年である。
(検索結果は被ブロック数の多い私がログインした状態で行った検索によるものなので、私に見えてないだけでもしかしたらより古いものが現存するかもしれない。)
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2015年12月31日(UTC)以前に『クソフェミ』が不特定多数によって使用されていたというのが、現在も確認できる。
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ツイッターだけに限定しても、宮台氏以前に不特定多数の人たちが『クソフェミ』を使用していたのは動かせない事実である。
もはや不要ではあるが、宮台氏自身が2016年に『クソフェミ』を造語したというのであれば、一体どれほど大きな反響を呼んだのか気になったので、ツイッターで2016年1月1日(UTC)から2016月12月31日の間で「クソフェミ 宮台」で検索してみた結果、『クソフェミ』を宮台真司の言葉としてとらえている投稿が1つだけ存在した。
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なお、ツイッターで2016年1月1日(UTC)から2016月12月31日の間で宮台氏自身が『クソフェミ』をどれぐらい使用したか検索したところ、存在しないとの結果になった。
宮台真司氏にブロックされていない私のアカウントからログインした状態での検索結果である。
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▼2ちゃんねる(現5ちゃんねる)
2ちゃんねるは1999年5月に開設された。スレッドのタイトルに『クソフェミ』が入っている最古と思われるのは、その翌々年の2001年「おい社民党のクソフェミニストども!」である。ただしクソ「フェミ」ではなくクソ「フェミニスト」である。
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省略形の「フェミ」を使った『クソフェミ』という言葉がスレタイに入ってるのは、2002年「クソフェミ女カモン!!」。1の投稿内容はクソフェミへの殺意を表す内容であった。
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いずれにせよ、宮台氏自身が造語したと主張する2016年よりはるか前に、2ちゃんでは匿名の人が『クソフェミ』を使用していたのは動かせない事実である。
少し脱線
ここで少し宮台氏の話から脱線して、2ちゃんねるの過去スレッドに「クソフェミ」が含まれるものの件数を俯瞰してみよう。
2016年に初めて二桁になり2018年に激増して、2020年に最高潮を迎えていることがわかる。
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スレを頻繁に立てて回る人のクセ(特定の言葉を入れる等)の問題もあるので一概に何が原因かは言えないが、フェミニストへの怒りの声が多く上がった出来事としては2015
年8月に伊勢志摩サミットが開催される三重県志摩市で公認の海女キャラクター「碧志摩メグ」について市民有志が「女性蔑視」「性的な描写」として市公認の撤回を求める署名を市と市議会に提出した件が思い出される。
この時、ツイッターでも市民団体やフェミニストへの怒りの声と碧志摩メグへの応援の声は大きく、翌年になっても続いていたことを記憶している人たちも多いだろう。
同年12月には、岐阜県の美濃加茂市観光協会がアニメ「のうりん」とコラボしたスタンプラリー企画のポスターについて「セクハラ」「不愉快」と指摘を受けてJR美濃太田駅から撤去する出来事もあった。
2016年1月には、京都市交通局の地下鉄・市バス応援キャラがフェミニストの標的になった。
「オンナノコをお飾りに使う文化」 京都市営地下鉄の女子高生キャラがネットフェミニストの標的に!?
2016年1月18日 13時0分
三重県伊勢志摩市の萌えキャラ・碧志摩(あおしま)メグが「性を強調する描き方」として公認を撤回され、岐阜県美濃加茂市を舞台にしたアニメ『のうりん』の良田胡蝶のポスターが「見ていて不愉快」と撤去されるなど、至るところで物議を醸すようになったご当地の女性萌えキャラ。
今度は、京都市交通局の地下鉄・市バス応援キャラクター太秦萌・松賀咲・小野ミサがネットのフェミニストから標的にされています。
こうして2015年後半から2016年初っ端にかけて、表現物に対して性的であることを理由にクレームを付けるフェミニストへの怒りのボルテージが上がる出来事がたて続いたのだ。
また『まなざし村』という揶揄が爆誕したのも2016年1月である。
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東京メトロの駅乃みちかに北原みのりらフェミニストがエロだと騒いだのも同年の出来事であった。
東京メトロ、女子社員のエロ二次元化(透けたスカート股に食い込ませて困り顔な)事件。萌えキャラ(二次元エロ)の公共化は国際基準で完全アウトなこと、いい加減学べよ。
— 北原みのり (@minorikitahara) October 14, 2016
「駅乃みちか」スケスケスカートが大物議 東京メトロ、批判受け微妙に「修正」 - https://t.co/LLsJbcLgSt pic.twitter.com/SVr0ahKZkM
— J-CASTニュース (@jcast_news) October 17, 2016
2016年は初っ端から表現物に対して性的であることを理由にクレームを付ける「フェミ」への批判や揶揄などが沸いた年であったといえるだろう。
脱線から本線に戻す
それにもかかわらず、その2016年にツイッターで宮台氏自身がツイッターで『クソフェミ』を使用した検索結果がでてこないのはどういうことなのだろうか。自身で『クソフェミ』という言葉について「宮台が2016年に造語した」と主張しているにもかかわらず。
もちろん、検索結果の誤りの可能性、ツイッター以外で使っていた可能性は十分あるだろう。
しかしそうであっても、先に述べた通り、宮台氏が造語したと主張する2016年よりも前から『クソフェミ』という言葉は他者によって使用されているという動かせない事実がある。
「元々©宮台用語」「宮台が2016年に造語した」「©宮台真司」等と、言葉に対する自身の権利性のようなものを主張しているのが、実体に全くかみ合ってないのだ。
フェミニストによる表現物へのクレーム等に対する、人々の怒り。
その人々が発した『クソフェミ』という言葉は、宮台さんよ、あんたの物じゃねえぞ?