なんだかちょっと寂しくなった? 釜ヶ崎散歩②
※ なんだかちょっと寂しくなった? 釜ヶ崎散歩①からの続き
西成警察署のおおよその場所はわかったので、教えてもらった最短距離の道をあえて外し、寄り道しながら向かうことに。
(´・ω・`)一応ね、西成の救貧活動や福祉の歴史に関する資料や本を読んできた上での散歩なのですよ。
隣保事業を行っている「西成市民館」へ。目が悪いので木製の札に「大阪市立西成市民館」と書かれているのが見えず、何かの呼び込みをしていたおじさんに「ここは西成市民会館ですか」と尋ねると、私の手にカメラがあるのに厳しい目を向けて「何の用?」と返された。
「西成の歴史について書かれた本読んで、書かれているスポットをまわって写真とってます」と正直に言ってもう片方の手に本を持っているのを見せると、にっこりとしたおじさんに「12:30から映画あるよ。『ひめゆりの塔』。誰でも見れるのでよかったら観て行ってください」とお誘いを頂いた。どうもありがとう。
建物の写真をぱしゃぱしゃ。
柔らかなレモンイエローの壁面に「立小便お断り」の張り紙がポップだ。
そして…
「西成市民館」の向かい側の空き地に、やっとだ。やっとブルーシートを目にした。
何年も前に釜ヶ崎に来たときはもっとブルーシートを目にした記憶があるのだが…めちゃくちゃ減ってないか?まだ少し歩いただけだけど、なんだか町がこざっぱりした感じになってる気が。
とはいえ、西成市民館の周辺は「釜ヶ崎」という言葉から連想されるイメージの風景は残ってはいた。
西成市民館の前の道を進み、商店街へ。
左に曲がると、「居酒屋 釜ヶ崎」の暖簾の前で鉄板を出してお店の人が何か焼いていた。「暖簾の写真とっていいですか?」と聞くと「いいよー」。
「居」の文字の前にお店の人がいたので、写真では暖簾の文字が切れてるけど、よし。
チンドン屋の音が聞こえてきたので、後ろをついて歩いてみた。なんだか楽しい。
チンドン屋と別れ、遠くなる音を聞きながら左に曲がると「霧島の豚鳥店」のガラスにサッポロビールのレトロ風味なポスターが。
そのまままっすぐ行くと…
出てまいりました! THE要塞「大阪府西成警察署」!
「薬物撲滅作戦推進中」と掲げられているが、大阪のディープな情報好きの間では、以前は「薬物お目こぼし」だったともっぱらの評判の西成警察署。ド真ん前でシャブ商っていても掴まえないで「余所でやってくれ」と頼んだ、なんていう噂も流れていた西成警察署。
とはいえ、ここ最近は本当に取り締まりが厳しいというような話も聞く。ここから少し離れたとこにあったシャブ売人出現スポットに売人が出現しなくなっていたというのは友人からも聞いている。
さて、平和な様子の要塞を冷やかすのもそこそこに、さらに散歩は続く。
※ 「なんだかちょっと寂しくなった? 釜ヶ崎散歩③」へ続きます。