障害者ってそもそも誰のことですか?
障害者ってそもそも誰のことでしょうか?
障害者というと
障害者手帳を
持ってる方のことと
思われる方も
多いかもしれません。
でもこれは
完全な正解とは言えないのです。
いくつか
障害者関連の法律があり、
障害者基本法と
障害者差別解消法では
障害者の定義は同一です。
身体障害・知的障害・精神障害(発達障害を含む)・その他の心身の機能障害。
これらの障害や社会的障壁により、
日常生活や社会生活を送るのに継続的に相当な制限を受ける状態にある者
とされています。
その他の心身の機能障害というものには
難病の方などが含まれると思います。
また障害者雇用促進法は
上記の2つの法律にかなり類似しています。
身体障害・知的障害・精神障害(発達障害を含む)・その他の心身の機能障害。
これらの障害により、長期に渡り職業生活に相当の制限を受け、または職業生活を営むことが著しく困難な者
前段は同じですね。
ですが、
「職業生活」という文言に
表れているように
主に仕事や働くという
観点から障害を捉えています。
障害者雇用促進法は
障害者雇用のの元になる法律ですので
当然といえば当然ですね。
また
障害者総合支援法では
少し文言を端折りますが、
身体障害者・知的障害者・精神障害者・一部の難病の方
とされています。
ここでのポイントは
明確に難病の方も
含まれていることです。
そして
少し外国に目を向けると、
身体・知的・精神・発達という
大まかな障害者の分類は
それほど変わりません。
ですが
障害を持つアメリカ人法(ADA法)や
イギリスの差別禁止法(DOA)などでは
障害を持っていた(履歴のある方)も
対象になっていたり、
日本の法律よりは
もう少し表現が緩やかで
障害を広く捉えていると
思われる表現もあります。
そして
もう1つ大切なポイント。
障害者基本法や障害者差別解消法には
「社会的障壁」という言葉が
でてきます。
障害者というものに障害がある、
当たり前だと
思われるかもしれませんが、
これはいわゆる個人モデル、
医療モデルとい言われます。
例えば、
足が悪いとか眼が見えないとか
耳が聞こえない、精神の病気がある、、
といったことです。
ですが、
一方で
この社会的障壁というのは
社会的な制度とか慣行とか
あるいは差別偏見などが
障害になっているという意味です。
もちろん個人に病気や障害は
あるのだけれども
(障害=個性というやつですね)、
プラス社会的障壁によってさらに
障害が生まれてるということです。
これを障害の社会モデルと言います。
社会に参画できなかったり、
働けなかったり、
遊びに行けなかったりするわけです。
障害者権利条約では
個人モデルとしての障害を
機能障害、
インペアメント(impairment)
全体としての障害を
ディスアビリティ(disability)
としています。
定義は色々あると思いますが、
この社会の中で生きづらさ、
働きづらさを感じている方は
ネガティブな意味ではなく、
全て障害者とも言えるのでは?
と思います。
そんなことを言うと
いわゆる健常者とされる方から
反発を招くかもしれませんが、
私が言いたいのは
全てがグラデーションの中にあり、
様々なファクターや状況で
個々人の特性や得手不得手が
異なる以上、
そこに
健常者も障害者もないということ
が言いたいのです。
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