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ワンクッション同調

 職場の付き合いって少し緊張するよね。
前に職場の飲み会に行った時の話。
その時の飲み会のメンバーはとても良い人達ばかりで、私も慕っている人達だったんだけど、どこまで自分の本心を話していいのか探り探りだった。

 昔地元で勤めていた時、私は「八方美人過ぎる」という理由で孤立した事がある。その当時はまだ立ち回りもうまくなくて、よくある女子同士の悪口大会になじめなかったせいだと今では思う。
 まぁ、そんな場に馴染めなかった自分を今では褒めてあげたいけれど。

 私だって、職場に対する不平不満はある。山ほどある。でも、そこで同調しても良いのか迷うメンバーの時もある。好きな人達ばかりで、その人達が言っている事が的を得ていて、心の中では首がとれるくらいうんうんと頷いていたとしても、言葉に出してしまうともう戻せないから。
でも、そんな場でも大活躍しましたよ、私が思う無敵だと思う言葉。
 
「センスない」

 色んな話が聞けて私的には大満足だったんだけれど、先輩たちの愚痴も、同じこと思っているんだとすごく同調したかったけれど、あと一歩、自分を守るために、柔らかく、同調する。

 「確かにそれはセンスないですね!」
 「あのやり方はちょっとセンスに欠けてますよね!」

 本当に、万能。万能万歳。

 心の中では私も思っているんですよ、汚い言葉が渦巻いていたりしますよ。
でも、この先どう転ぶか分からないから。
だから、同調にワンクッション。同調しているけど、普通に同調するよりも柔らかいよね。

 女性は共通の敵を見る時周りを味方だと思うけれど、その敵がいなくなった時に、共通の敵を探し出す傾向があるから。そこには入らないようにしたいもん。

 ここまで万能・無敵な言葉「センスない」の話をしてきたけれど、私だって思いっきり愚痴や悪口を言いたい時もある。
 そういう時、私は一旦我慢して持ち帰り、彼氏に話したりするんだけれど・・・
この手の話を彼氏に話して満足した事がない。
男の人って、なぜアドバイスをしようとするのか。
違うのよ。今欲しい言葉はそれじゃないのよ。私は一緒に怒ったり、慰めて欲しいだけなのよ。と、喧嘩になった事もあるぐらい。

 だからもう、最初に伝える事にしている。
「職場の話をしたいんだけれど、ただ同調しながら聞くか、ただただ慰めてください」と。

 職場の人間関係を良好に保つのも、楽じゃないね。
でも今後、「センスない」のワンクッション同調をはさまなくてもいいような仲良しの同僚ができるといいな。

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