「依存の根本原因と幸せ」

幸せにならない人は軸から外れた人。軸から外れるというのは、本来の自分が求めているもの以外で満たされようとするということ。でも奥底ではそんなこと求めていないため、自分に合わない。だからいくらやっても満たされない。
依存はここから生まれる。自分の軸から外れることで他の軸を頼ろうとするため。なんせ自分の軸以外は他の軸なわけで、他の軸を使うことは即ち依存。薬、性、酒、ギャンブルの依存も同じ。軸から外れれば外れるほど依存は強まる。
軸から外れるということは、体と脳が乖離するということ。だから病気にもなる。そうなると治療のために薬を頼る習慣がついたり、精神の安定のために薬依存へと向かう。
その解決には、その人が自分の軸で生きることが必要。
ではなぜ外れるのか。それは、その軸への不信感があるから。軸への不信感は自分への不信感。つまり自信がないということ。
なぜ自分に不信感を抱くのか。それは承認欲求が満たされていないから。
人は、認められたり、褒められたり、自分のことを想ってくれていると感じることで自分の生きる価値を感じる。それらを感じたいという欲求のことを承認欲求という。つまり愛情を受け取ることで、承認欲求が満たされ、自分への信頼を持って生きることができる。
さらに、何かを乗り越えた経験などを以って自分への信頼をより強固にしていく。「やっぱ自分はできるんだ」、「こんな自分でもできるんじゃん!」と、体感で自分の価値を自分で感じられる。
しかし、そもそも褒められない、認められない、仮に褒められたとしても自分が見てほしいところじゃない、自分の好きなことを褒められるわけじゃないといった状況が続くと、「あれ?自分は自分の通りに生きてはいけないんじゃないか?」、「自分の通りに生きていても辛いだけなんじゃないか?」と無意識に思うようになる。なんせ自分の人生が受け入れられないわけだから、「自分の軸なんてちっともいいことない」と思えてくる。そう思ってしまうと自分の軸を使うことをやめてしまう。その代わり、自分の軸よりも受け入れられる軸を探し、それを頼るようになる。
そうして、「終わると虚しいけど、セックスの間だけは必要とされていると感じられるからついやってしまう」などといった軸のズレが起こる。
それを続けている間に、自分の軸がなんだったのか、本音がなんだったのか、やりたいことがなんだったのかわからなくなる。
しかし幸せになるには自分の軸で満たされる必要がある。でも自分の軸を使ったところでいいことがないから使えない。そこに矛盾が起こる。
それを克服するのは、まず自分がそういう状態であるということを認識すること。そして自分の軸から表現し、自分には価値があるんだということを認識すること。

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