心の底から知って欲しい、鬱と自殺についてのこと|僕の体験から
まずは、亡くなられた方にご冥福をお祈りします。
正直、この事について note で書くべきか悩みました。
なぜ書いたかも、記事の中でお話させていただきます。
全てぼくの個人的な意見であり、気を悪くさせてしまうかも分かりません。
出来る限り慎重に言葉を選び、その中で自分の伝えたいことを伝えさせていただきたいと思います。
また、今回の記事は、Aという考えとそれに反対するBという意見を交互に述べながら話させていただくので、段落の一部を文脈を読まずに取り上げることはしないでいただきたいです。
以下、本文
新宿駅の歩道橋で自殺をした方のニュースを、ツイッターで知りました。
本当に多くの方が、この件について意見を述べており、「#首吊り自殺」 がトレンド入りしていました。多くの写真さえ出回っていました。
まず、思うのは、このような件、つまり、個人の死を取り上げること事態、して良いのかという問題です。
**
ネット等でこの件に言及して良いのか**
正直、最初にツイッターのトレンドをみた時、この件に関して、あえてこのような場で言及するのは適切では無いと思いました。
しかし、自殺は今の日本の大きな課題の一つであり、僕にとっても他人事では無い。口を瞑っているだけでは、問題から逃げているだけなのでは無いかと思い、今回ばかりは考えを書かせていただいています。
その時間帯の新宿の歩道橋には多くの人がいます。それは周知の事実であり、亡くなられた本人も理解していたはずです。「あんなところで自殺をしたのだから、晒されるのも承知の上」という意見もあると思います。
しかし、その意見は違います。ゼッタイに。
本人がそう思っていたかは、他社が決めることではありません。本人の考え、思いは本人にしか分かりません。というのも、自殺を考えるほど”つらい人”には、あらゆる物、電車や走ってる車、紐状のものなど、なんでも”死ぬ方法”にしか見えないことがあります。これは一般論ではなく僕の経験です。そういう状態を知っている僕の意見としては、本人にとってあの場所は「新宿の歩道橋」などではなく、ただの「死ねる場所」に見えていた可能性があります。事前に紐などを用意して、荷物も何も持っていなかったなら、計画的に公然の目の前で死ぬ事を考えていた可能性もあります。しかし、この方は普通の格好で、マフラーで首をつっています。突発的だったのでは無いか、と思います。
そうでなくても、写真を撮ってアップする、拡散するというのは論外です。その行為にはなんの生産性も、思いやりも、意味もありません。写真をとること単体でも同じです。プロのジャーナリスト等、例外だと思える場合もありますが、少なくともツイッターで目にした多くの投稿は不適切です。
それでも、僕がこれを書いているのは、鬱や”つらい”状況の人についてきちんと考え直して欲しいからです。そもそも、考えてすら無い人、多いと思います。このことについて”自分には関係ない”という例外はありません。
つらい人にしてはいけないこと
ツイッター上に限らず、多くのメディアで「自殺はだめ」等の言葉が見受けられます。思っているよりも多くの人が、「頑張って」「諦めないで」等の言葉をかけています。
こういう発言の「目的」は間違っていません。良いことです。自殺を止めたり、なくそうとしている、救おうという意志でのことですから。
ただ、「方法」としては最善策ではないと思います。
僕の経験を元に意見を述べさせていただきます。
まず、自殺がダメなんてことはとうにわかっていることです。だから、本当に追い詰められるまで頑張ってしまったんです。極限の状態にある時、またその過程にある時に「自殺はダメ」という言葉は全く救いにならないです。ならなかったです。ダメなんてことはわかってるから。
「頑張って」や「諦めないで」「いつか良くなる」等の言葉。良い言葉で、強さのある言葉です。そう投げかける事は悪ではないです。しかし、救いにはなりません。自殺してしまうほどつらい方は、もうすでに生きることができないほど頑張りきって、諦めてないから今生きているんです。いつか、じゃなくて、今を良くしたいんです。今、つらいんです。
この問題は、いう方に全く悪気がないから難しいんです。本人は助けるつもりでそう言っているので。だけどそれは、つらい人の心境がわかっていないからこそ起こる問題です。もっと知って欲しいです。だから、僕もこれを書いています。
じゃあどうすれば良いのか。
正直、周りの人が出来る最善のことは、その人を「つらくさせてること」を物理的になくすことです。仕事が辛いなら、行かせない。学校が辛いなら、行かせない。お金がないなら、お金をあげる。など。僕もそうでした。どんなに前むきな言葉も、ご褒美も、何も回復にはなりません。鬱は「頑張りすぎて電池がない状態」と良く言いますが、そう思います。もう、何もできないです。何もできないはずなのに、頑張ってるんです。それで心に限界がきてるんです。なので、もう何もしなくて良い状態にするしかありません。
なぜ、これを周りの人がやるのか。こういう言葉も良く聞きます。「つらいなら止めれば良いじゃん」。この言葉は、「がんばれ」よりは遥かに救いになります。でも、多くの方が、やめられないからまだ頑張ってるんです。例えば仕事。仕事で鬱になってる人がいたとして、その人は仕事に重きを置いている、重要だと思っているから続けているんです。極限になるまでやめれないない人が鬱になる。やめないんじゃない。やめられないんです。
だから、あなたが上司のかたや学校の先生、ご家族だったりしたら、その人を大切だと思うなら、少なくとも1ヶ月、休みを上げてください。それも、反強制的に。あなたの仕事がそれで増えるかもしれません。もっと上の人から怒られるかもしれません。でも、あなたがその人の命を救うかもしれません。あなたにそれが出来る余裕があるなら、自分へのダメージをかえりみずそうして上げてください。
ただ、その前に、本人に聞いて見てください。「やめたいのか?」「つらいのか?」と。上司が部下に聞くのは違いますよ?そんなん「やめたいです」なんて言えるわけないですから。無意味です。むしろ追い詰めます。利害関係のない友達などに、聞いてもらってください。もし、やめたいというなら、「お前のために、お前を休ませて良いか、やめさせて良いか」と聞いてください。僕には「自分でやめる強さ」がありませんでした。だから、この言葉に救われました。でも実際、「お前のために俺がお前の上司にお前はやめると伝える」と言われた時、僕は「僕からやめるという」と切り替えることができました。本当に、あの時の友人の言葉に救われました。
つらくなりそうな人、今、つらい人へ
このことが一番難しいです。正直、僕があなたにかけられる言葉はそうそう見つかりません。
なので、鬱で自殺を考えていた自分、行動にしてしまった直前の僕にむけていうつもりで書きます。なので、ここからは口調も変えます。
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お前がつらいのは、お前のせいじゃない。
原因はお前じゃないが、離れようとせずにいるのはお前だ。
そのつらさは悪魔だ。お前が”自分はこのつらい状況にいるべきなんだ”と悲観的、自虐的になってるのは、お前が望んでるからじゃなくて、その悪魔のの願ってることだ。悪魔に殺されるぞ。今お前を辛くさせてる全てを悪魔のせいにしろ。なんなら、人のせいにしたって良い。
だが、お前にそんな”精神的な”話を永遠する気はない。
お前をそのつらさから救えるのは行動だけだ。
毎日毎日、自殺について調べて、鬱の病院を調べて、
少なくとも”そこ”から逃れたいのは明白だ。
でも、調べるだけじゃなんの救いにもならない。
行動ができないのはわかる。
だから、とりあえず、騙されたと思って、友達につらいと言え。
冗談まじりで良い。少し言えば、もっと話せるはずだ。
怖いのは最初だけだ。
そうして、できればその友達に
”俺が仕事をするのをなんとかして止めてくれ”と言え。
お前が仕事を大切にしてるのも知ってる。
やめて良いと言われてもやめられないのも知ってる。
でもそのせいで自殺を願ってるのも知ってる。
「命より重い物はない」なんて安い言葉使いたくないが、
本当にそうだと今思う。
「自殺は悪くない。それほどつらい人もいるんだから」
と言う言葉を真に受けんな。
それは、”物理的に”逃れられない原因がある時の言葉だ。
精神的でもなく、社会的でもない時だ。
逃れる方法、全てをやってもダメな時の言葉だ。
この世のほとんどのことは、「命をかけてやる」ほどのことでもない。
お前が仕事をやめても世界は対して変わらないし、
お前の人生もお前が遅れているほどは変わらない。
ただ、楽になって、「あぶな。やめてよかった」と思えるだけだ。
お前の周りの人は、お前のことをお前が思ってる以上に大切に思ってる。
お前がつらそうなのをあんまり見てると、そいつらも辛くなってお前から離れてくぞ。あいつらも、あくまで他人だから、助けたくてもあんまり干渉できないんだ。
頼むから、助けを求めろ。周りの人に助けさせてやってくれ。
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こんなところです。突然口調が変わって申し訳ございませんでした。しかし、当時の状態の僕にいうなら、中立的な言葉はあまり響かないので、あえてこうさせていただきました。
本当は、この記事も強い口調で書きたいくらいです。
正直、つらい人のことをちゃんと考えない、救おうとしない人には怒りすら覚えています。
まとめ
本記事で伝えたいことはとりあえず以上です。まとめとは書きましたが、まとめなんてするきないです。全て読んでください。今じゃなくても良いです。あとででも良いので、出来るだけ早く全部読んでください。人の命がかかっていることです。
以上