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9.バンドマンのSNSでの立ち振る舞いは?
本気で活動しているバンドマンが
自分のバンド用アカウントでどんな内容を発信するべきなのか、
自分でもよく分かってないので整理するつもりで書いてみる。
(「バンドの事も呟く個人アカウント」という立ち位置ならそもそも自由なので何を呟いても良いと思う。)
僕も全然成功してないしあまり動かしてないので参考になるかどうかは分からないけど、
多分NGな事とかは分かるのでそこら辺を中心に書いてみたい。
あくまで自分がファンだったらこういう投稿は嬉しいな、嫌だなくらいの目線の話だ。
0.基本ネガティブな発信はNG
当然の事だが、
1.ポエム(△)
これはどういう路線で売りたいのかによると思うが、
基本的に「お気持ち表明のポエム」はコア層(超ファン)以外には受け入れられづらい印象がある。
赤の他人のポエムを見て感動する人がそう多くないのは
普段SNSを見てるとなんとなく分かると思う。
お気持ち表明ポエムに感動出来るのは、
「その人のバックグラウンド(今までの人生や活動遍歴)を知っている」のが前提条件となる。
それにより、その人の話に深みを持たせるし、内容によっては感動できることもある。
あとは文章が普通に読み物レベルで面白くないと難しい。
結論として何を言いたいのかが良く分からない文章も、
(悪い意味で)ポエム扱いされてしまう事がある。
中身の無い内容や、抽象的すぎて一部の人にしか(もしくは誰にも)伝わらない文章は、
読む人からの共感を得られず、逆に評価を下げてしまう結果となると思う。
たまに「考察させよう系」のポエムを書く人もいるが、これもコア層のファン以外にはほとんど刺さらないので注意が必要だ。
何故ならみんな赤の他人の謎ポエムに時間を割くほどそんなに暇ではないから。
人を引き寄せるようなポエムは、
歌詞やブログを書くとかそういったジャンルとは違う面でテクニックが必要なので実は結構ハードルが高いと思う。
2.応援(◯)
引用RTとかで好きなバンドを呟いたり
バンド仲間を応援するリプライをするのはとても大事だと思う。
TiktokやInstagram、Youtubeなどでわざわざ紹介〜みたくすると少し身内ノリ感が出てしまうので難しいが、
こういった絡みはX(Twitter)なら比較的容易だ。
とても単純な話で
「誰かを応援する人は自分も応援される」という傾向があるので、
仲間や好きな人を応援する事はSNS活動においてとても重要だ。
3.他SNSへの誘導(△)
ダメというか効果が薄い。
可能性があるのはTiktok→Youtubeへの動線くらいか。
生配信をする時も主戦力になるSNS上でやった方が良い。
Xならスペースやライブ配信、Instagramならインスタライブ、TiktokならTiktokライブ、YoutubeならYoutubeライブといった感じだ。
なのでXで「Youtubeライブやります!」も効果が薄いし、
Instgramで「Tiktokライブやります!」も効果が薄い。(てかほぼない)
ただ縦動画で短い動画デフォルトのTiktokから
横動画で長い動画がデフォルトのYoutubeへの動線は需要によっては成り立つというわけだ。
4.他ジャンルの話題、活動
基本的にはバンドのカラーと親和性が高く無いもの以外は効果が無い上に逆効果のものもある。
・趣味系(△)
これは内容による。
バンド活動内容と親和性がある内容なら良いかもしれない。(例:アニメ、ボカロなど)
また、場合によってはファンに自分の事を深掘りしてもらい
より好きになってもらえる可能性はあるので、
そこを狙って発信するなら良いかも知れない。
ただファンに深堀りしてもらう以外の意味で趣味のことをただ呟く場合は
別に趣味アカウントを作った方が良いかもしれない。
例えばゲーム配信の場合、
仮に1000人までユニーク視聴者数が伸びても、自分のライブに誰も来てくれない事は想像に難く無いだろう。
例えばゆっくり実況チャンネルをやって10000人登録者が増えても、
ライブに誰も来てくれないだろう。
カードゲームにハマって大会で優勝しても、
ライブには誰も来てくれない。
バンド活動アカウントでやるのは全然アリだが、
バンド活動にプラスにはならない事を理解して行動する必要がある。
・政治系(×)
これはなるべくやめた方が良い。
80年代までのミュージシャンが政治に対して影響力を持っていた時代ならいざ知らず、
現代において「マス層から人気を得て応援してもらう事」が重要な「サービス業の一種」である現代バンドマンが
政治のことについて呟く事にはマイナス面しか無いだろう。
政治の事を語りたければ政治のアカウントを作った方が良いと思う。
基本的に政治のことについて呟く時、多くの人は「現代政権や政治の批判」になるだろう。
つまり客観的な視点で見れば
「他人を攻撃してる人」に映るのだ、政治に興味ない人からしてみれば。
誰かを四六時中攻撃してる人のファンに誰がなるのだろうか。
そう思えばアカウントは分けた方が良いのかもしれない。
「みんな選挙に行こうよ!」くらいのポップでライトな感じなら全然良いと思うが、
政治について語る人はあまりそんなイメージはないかも。
・芸能ゴシップ系(×)
芸能人の○○が不倫した、暴力沙汰やら犯罪やらモラルに反してるといった話。
ここに関しても基本的に呟いていて良い事がない。
人の悪口を言う、またはそれについてコメントするということはそれだけで信頼度が下がる。
しかも一歩引いて考えてみれば
会ったことも無い全くの他人の問題行動の話だ。
呟くあなたに何の影響も無いし、あなたに何かをしたわけでもない。
そういうゴシップに加担しているという時点で人気商売であるバンドマンの信頼は大きく下がるだろう。
ああいうのは自分の身元がバレない捨てアカウントでやる人がほとんどなので、自分もそれと同レベルという話になる。
逆に
「○○さんが結婚した、おめでとう!」
みたいなポップなニュースへのポジティブな全然良いと思う。
・時事ネタ(△)
時事ネタも自分に関係があるジャンルの話題、話す領域にあるような話題であれば、
自分の活動との親和性が図れるものもあるかも知れない。
ただ基本的には俗っぽい印象を与える事も多いので注意が必要だ。(親和性が高ければそれでも良し)
僕もたまに友達と話す動画企画で音楽系の話題に関しては時事ネタを話す事がある。
これは普段の動画では見れないような、
僕の周りの友達や先輩たちの人間性を深堀りする事が出来るというメリットからやっていて、
段々と効果が出てきているように感じている。
ただ上記の理由から、
自分とは語る資格、領域に無いジャンルの時事ネタなどにはあまり触れない事が大切だ。
あなたがその話題を話す資格があるのか
バンドマンのSNS運用の基本は
「あなたがその話題について話す資格があるのか(領域にいるのか)」
という事が基本的な考えになると思う。
バンドマンなら音楽のことについて話すのは当然だし、音楽業界のことについて話すのも良いだろう。
だがそれ以外の話になると「なぜあなたがそれを話して支持を得られると思ったのか」という裏付けが必要になる。
じゃあ僕はどうなのか。
ここまで考え過ぎた結果、呟く事が面倒になってほぼ呟かなくなった笑
SNSを伸ばした結果どうしたいとか目標がなかったのも問題だった。
ただ本気で運用していくならまた今後はちゃんとしていく必要があると考えている。
お互い頑張りましょう。