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生ごみを観光資源にするという発想。
あなたは「生ごみ」をどのように捨てていますか?
多くの方が「燃えるゴミ」として捨てているかもしれません。
実際に日本で出る「燃やせるごみ」の約40%は「生ごみ」と言われており、その名の通り「焼却処理」されています。
そして最近は、この「生ごみ」こそ、
日本が世界の先進国の中でも、
「リサイクル率」が低い主な要因だともいわれています。
「それらの課題を解決し、ついでに観光資源にしてしまおう!」
という新たな取り組みが始まりました!
「環パインプロジェクト」
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その名も「環パインプロジェクト」です!
星野リゾートは西表島で、日本初の「エコツーリズムリゾート」を目指す
「星野リゾート 西表島ホテル」運営しています。
そして2024年4月から西表島ホテルの敷地内にて、ホテル内のレストランで出た生ごみの堆肥化をスタートしました。
今後は、西表島ホテルのスタッフが堆肥を定期的に管理し、
将来的には、資源として島のパイン農家へ還元、
その堆肥で栽培されたピーチパインを宿泊者に振る舞い、
循環型農業のサイクルを確立することを目標としています。
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西表島ホテルの敷地内に堆肥舎が誕生
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堆肥化は生ごみを主とした有機物を原料とし、
枯れ葉やもみ殻を混ぜ合わせ、天然の微生物の力を利用した発酵により行っています。
その手順はまず一次発酵で、腐りやすい生ごみを腐敗させずに貯め、
二次発酵で、60℃以上の発酵熱で堆肥を高温にすることで、
病原菌や腐敗菌などの繁殖を防ぎ、生ごみを分解します。
発酵により堆肥から水分が抜けてしまわないよう、
ホテルスタッフが週2~3回、堆肥の温度確認や混ぜる作業を行い、
適切に堆肥を管理を施しています。
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今後はさらに、島内で課題となっている廃棄資源の活用も検討中です。島内の様々な関係者が協力し合うことで、島内における農業の持続可能な循環の構築を目指しています。
堆肥で栽培されたピーチパインをホテルで提供
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堆肥は2024年冬頃に完成し、島のパイン農家へ還元する予定。
ホテル内でつくられた堆肥を使い栽培されたピーチパインを使用して、
毎年開催している「春のピーチパイン祭り」で宿泊者に振る舞うことを目標としています。
「春のピーチパイン祭り」は、2021年から島のパイン農家と協働し、
ピーチパインが最も美味しい収穫期に開催しているイベント。
ピーチパインを実際に味わい、美味しさの秘密を島のパイン農家から直接学ぶことができますイベントです。
生ごみの再資源化だけでなく、
観光資源としてのピーチパインの価値向上に貢献できる取り組みです。
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いかがでしたか?
星野リゾートらしい発想のプロジェクトだったのではないでしょうか?
次回の投稿もお楽しみに!
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