キングダムで学ぶ最強のコミュニケーション力
●どんな本?
コミュニケーションの本質を捉えた本。
著者はトラストコーチングスクール、マザーズコーチングスクール代表の馬場啓介さん。
高度なコミュケーションを必要とするコーチング(コーチ)としての視点からキングダムに登場する各キャラクターのコミュニケーション力について書かれている。
話術やテクニックといった表面的なものではなく
人としての「あり方」や「人の強さ」を学べる。
●コミュニケーション力が高いとは?
コミュニケーション力が高い人に共通するのは他者へ敬意の視点を持っていること。
相手だけではなく相手が大切にしているものも思いやれる。
コミュニケーション力が優れている人はどんな人だろう?
私もそうだったが「話が上手な人」、「ユーモアのある人」、「聞き上手な人」が真っ先に思い浮かんでくるだろう。
間違いではないかもしれないが、馬場さんが考えるコミュニケーション力が高い人とは
「なんかまたあの人に会いたいな」、「あの人のためにも頑張りたい」と思わせる人。
それには3つの姿勢が大切。
1.人を「上・下」「好き・嫌い」ですぐ区別しない
2.「良い・悪い」「正しい・正しくない」で物事をすぐジャッジしない
3.感情のコントロールが巧みで、言動に安定感がある
私の場合、かろうじて出来ているのは1だけ。
数年前までは好き嫌いですぐ判断し、好きな人とだけ関わり嫌いな人は避けていた。
考えが変わったきっかけは何だったか思い出せないが、今の私の考えは「人は誰しもが強みと弱みを持っており、どちらも個性である」ということ。
また、強みだから良い、弱みだから悪いということでもない。
残念ながら2と3に関してはまだまだ程遠い。
私は問題に対してすぐ正解不正解で判断したがるし、感情のコントロールも苦手。
本書にも書かれているが、視点の少なさが原因である。
逆に視点を増やすことでコミュニケーション力は鍛えられていく。
●私がやること
その為に私は2つの事を実行する。
1.様々な年代の人とたくさん関わること
2.誰に対しても敬意を忘れないこと
キングダムが大好きという理由で手に取った本だが、著者もコーチングの最前線に関わっている方だと分かり更に興味が湧いた。
戦闘シーンやストーリー、漠然としたキャラクターの魅力に魅了され好きだったが、この本を読んで新しいマンガを楽しむ視点が生まれた。
著者はこういう視点で物語を楽しんでいるのか。
私は謄が1番好きなのだが、こういう部分に惹かれていたのかと。
言語化されていることで腑に落ちた。
更にキングダムを読むのが楽しみになった!
新しい発見があり、自己理解が深まる読書。
楽しすぎる。