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日記④:これまでの歩みを思い返して

9月に入り、急に涼しくなった。今週は夏のような晴天とは打って変わり、雨が続いている。なぜだかわからないが、最近の肌寒い気温と雨は非常にしみじみとした心持ちにさせる。昔の懐かしい感情を思い出させてくれる。

今月は自分の人生の転換期になるような予感がする。というのも、アルバイトの環境に少し変化が生じたこと、道場(合気道)でお世話になった人の審査を月末に控えていること(受けを取ることとなっている)、そしてちょうど昨年のこの時期から、ある会社の半年間のプロジェクトに参加させてもらったが、今年もその第2期が始まること(そのサポートを引き続き行う)など、気持ちを入れ直す時期に差し掛かっている。そして、これらのことに対して、感傷に浸る自分がいる。各分野での今までの自分の歩みが思い出される。

特に何か大きいことを実行するわけではない。本当にちょっとした変化や出来事が9月という時点で重なるだけだ。

アルバイトの環境の変化とは、複数の社員の入れ替わりと、従業員の担当が変更されたことだ。僕の仕事内容は特に変わらないが、一緒に働く人が変わる。色々な人と働くことで新しく学べることも多いだろう。それと同時に以前のバイト先での経験(人との関わりや自分自身との葛藤劇)や、退職してから現在に至るまでの心持ちの変化をしみじみと振り返る。

合気道の審査はこれまで約4年間、一緒に稽古に励んだ方の受けをとることになっている。受けをとることを承諾した理由は、これまで本当にお世話になったからだ。自分の審査ではないものの、それは僕の中でも、その方にとっても一つの区切りであり、集大成である。ここまで上達したことに対して、入門当時を思い返す。右も左も分からず、少しでも早く上達しようと毎日道場へ足を運んだ。当時はまだ高校生で、人見知りで、不安なことも多かった。そんな当時の自分に指導をしてくれた先生方やその方には本当に感謝している。

ある会社のプロジェクトへの参加は、自分がこれまで沢山の本を読み自分の頭で考え、行動してきたことで得られた人生に対する哲学的回答が関与している。そして半年間のプロジェクトを終え、その回答の正しさを再認識すると同時に、その考えにさらに深みを与えることとなった。数多くの学びを得たそのプロジェクトが今年も行われる。昨年とは違った立場、違った視点から学ぶことができるだろう。

これらの変化や出来事に劇的に人生が変わる要素があるのかというと、そういうわけでもない。しかし、9月に入って天候が変わると同時に、人生の流れが確実に変わっている。人生の節目と新しいスタートに向けて、この涼しさと雨粒が、数多くの自分の成長の記憶と証を示してくれている。懐かしさがこみあげてくる一方で、見知らぬ未来に対するワクワクを感じられる。

何が起こるか全く想像もできないが、何か重要なことが起こるだろう。根拠もなくそう確信している。

2021年9月3日

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