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なぜ小説を書くのか?小説家・新井翔太の始動

どうも新井翔太です。こうして僕のページにお越しいただき有難うございます。
この文章では自己紹介&所信表明をかねて僕の小説観について簡単に触れていければと思います。

First of all, Why do I write Novels?


なぜ小説を書くか?

自分が預言者だと気が付いたからです。
預言者というと、神の言葉を預かる人という意味で、イエスやアブラハム、ノア、モーセ、ムハンマド等が有名ですね。

頭がおかくなったって?
大丈夫です、私を信じたら救われます。心を静めて胸に手を当てて…


というのはもちろん冗談で、あくまでもメタファーとしての預言者です。
いきなり「俺は教祖になるんだ!!」と叫んでいるわけじゃありません(笑)

ここでいう預言者というのは媒介者のニュアンスです。

僕には、概念の流れが見えます。
世界の普遍的な構造、人と人と繋いでいる情動、そのイメージが見えます。
でもそれを言葉にすることは、煙を捕まえようとするようにうまくできませんでした。

その中で、僕は高校生の時に哲学に出会いました。
哲学によって僕は、羽が生えたように自由に世界を見渡すことが出来ました。
視点を増やすことができたし、視座を上げることにも繋がりました.。
考える材料としては素晴らしいものでした。
でも、どこかその中で表現することに不自由を感じていました。

そんな中、僕は大学院の時に、小説を書くことに出会いました。
僕がもやもやと持っているイメージを、唯一パーフェクトな形で表出させられるのが”小説”というフォーマットだったんです。

小説は僕にとって、羽であると同時に深海に潜っていく為のエラでもありました。
深く潜っていくことで、隠れていた柔らかい部分、取り零していた部分にアクセスできるようになりました。
高い層にも深い層にもアクセスできる。
小説という器は自分自身にとって大きな場所を作ってくれました。というよりも、自分が”媒体”であることを教えてくれました。

いわば、この世界の概念の流れが、僕という存在を媒介して、小説に注ぎ込まれるんです。
この感覚はきっと、「神からの啓示を、預言者という存在を媒介して、人々に伝道する」のと似ているように思います。

その時の言葉は僕の言葉であって僕の言葉でない、それが僕の小説であり、スタイルです。


What kind of Novels will I write?


では、どういう小説を書きたいか?
喩えるなら、B'zみたいな小説です。

たとえばB'zだと、『ultra soul』のような音楽初心者にも分かるようなキャッチ―なノリもあり、深く味わう人にとっても稲葉さんの哲学的にも深い歌詞、松本さんの固有のギターサウンドがあります。
あまり音楽に明るくない人にも分かる良さもあり、音楽に詳しい人を感嘆させる良さがあります。

僕はB'zみたいにどの深さの層にも刺さるような小説を目指しています。
小説で言うと、ストーリーだけでも面白い、端々の表現も面白い、テーマが深遠で、分析的に見ても構造が面白い、何度読んでもその度に発見がある、そんな小説を書きたいです。


ジャンルとしてはうまく当てはまるカテゴリーがないんですが、
ライトを当てていけば、ある側面では、純文学で、青春小説で、哲学要素もあって恋愛要素もあって、世界や人生について手探りで掴もうとするような小説だと思います。
でもこれだけじゃイメージが湧きにくいと思うので、読んでもらうのが一番なんですよね。
ということで、早くデビューして出版して皆さんに読んでもらえるように頑張っていきます!


そして恥を忍んで宣言したいのが、50年後にノーベル文学賞を獲るつもりでやっています、ということです。いや、つもりじゃなくて、獲ります。
(50年後である2069年に読み返してどんな人生になっているか振り返るのも楽しみですね)

これは海外でも評価に耐えうる普遍的な強度を持った小説を書くためです。


ノーベル文学賞というマイルストーンは、どういう小説を書きたいか?に関わっていて、
僕は以下のような志向性を持って小説を書いていきたいと思っています。

・文化や時代を超える普遍的で個別的な固有の強度を建造
・世界に対する仮説構築
・思想の再構築
・大きな物語を失った世界に信じ切れる物語の創造
・新しい言葉の作成、現代に適した言葉にアップデート
・概念・イメージの解体と生成

これらは話せば長くなりそうなので、また別のnoteで!

一つだけ言えるとしたら、100年後にも世界中で読まれ続ける傑作を創りたいと本気で思っているということです。
過去の小説群を現代の様相で焼き直したようなお飾り小説ではなくて、誰も読んだことがない芸術度の高い小説を書いていきたいんです。


Burn Bridge and Challenge


僕は、心の中に信じ切れる物語を置いておくことが、生きる上で重要な意味を持つと思っています。

青臭いのですが、僕は生まれて来たからには世界を少しでも良くしていきたいと思っています。
その為に他でもない自分が出来ることは何だろうと悶々と考え、その末に(結構良い)会社を辞めて、港区赤坂から実家に引っ越し、小説を書くことを選びました。


一度、自分の存在を懸けて小説に向き合いたかったからです。
まだ若く、気力も体力もあり、感性も頭も柔らかいときに、勝負してみたかったんです。
時間も、労力も、思考エネルギーも全て投下した時にどこまでの領域に行けるのか、自分の限界を見て見たかったんです。

”ほら、ドストエフスキーが賭博について書いたものがあったろう?あれと同じだよ。つまりさ、可能性がまわりに充ちているときに、それをやりすごして通りすぎるというのは大変にむずかしいことなんだ。それわかるか?
(中略)
そういう可能性が目の前に転がっていて、それをみすみすやりすごせるか?自分に能力があって、その能力を発揮できる場があって、お前は黙って通りすぎるかい?”
村上春樹『ノルウェイの森』


この挑戦が結果としてどう転ぶかは分からないです。

でも才能が迸っているうちに、自分の時間やエネルギーを、小説に総て投入したときにどこまで遠くまで行けるのか、冒険してみたくなったんです。
未踏の領域に到達するかもしれないし、もしくは遭難したり餓死してるかもしれません。
資金がショートしてまたサラリーマンやりながら細々書き続けているかもしれないし、バイトしながら書き続けているかもしれません。何か小説系の事業をやりはじめているかもしれません。あるいはどこかで限界を悟って絶望しているかもしれません。
でも、可能性があり、自分に能力があるうちに挑戦しようと決意した事は誇りに思っています。


Plans for note~Input and Output as Novelist~ 

In and outによって生じる摩擦係数が大事なように、入れて出しての艶なリズムが大事ですよね!
ということで、今後noteでは、執筆活動について(アウトプット側)、読んだ本についての書評等(インプット側)を中心に書いていくと思います。

またTwitterも始めています。Twitterでは小説関連のツイートをしています。読んだ本の感想や執筆状況などがメインです。
こちらもフォロー頂ければ嬉しいです!
また、小説界を盛り上げていく仲間もいれば心強いので、フォローし合えれば嬉しいです。
https://twitter.com/shota88arai


僕は、書くことで救われてきました。
今度は書くことで誰かを救うことができればと思っています。


今は駆け出しで、デビューさえしていませんが、これから頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。

April 1st, 2019
Kind regards,
Shota Arai

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