人生曲線グラフからわかること
こんにちは。
東京のベンチャー企業で新卒採用担当をしている内田と申します。
普段は、自社の選考を受ける就活生のアドバイザーや、インターンシップ講師をさせていただきます。
今回は自社の面談のなかで用いている「人生曲線グラフ」を自己分析などでもいかしていただきたいと思い、シェアしたいと思います。
1/3 人生曲線グラフとは?
人生曲線グラフは、主に自己分析に用います。自分自身の過去の「充実感」を自分自身の主観で一本の線におこし、“どのようなときに”“どのような感情で”自分の充実感が変化するのかを客観的に見るためのフレームワークです。
まずはグラフの線を描き、次に、“どのような状況で”“どのような感情だったのか”を記入してみましょう。一番充実感が高かったときはいつなのか?一番低かったときはいつか?というところから考えるとスムーズかもしれませんね!
2/3 人生曲線グラフからわかること
① 過去のできごとを時系列にまとめて整理することができる
就職活動や転職活動では「自分を説明すること」が増えると思います。
どんな考え方をする人なのか、どれくらいの行動レベルを持っている人なのかというところですが、過去のどのような経験でいまの「考え方」や「基準」が形成されているのかが結構大事です。
就活生と日々話していると、面接で話す内容は「大学生の経験」と思い込んでいる人が多いと思います(実際自分も就活をしている時に思っていました)。
しかし、大事なのは「再現性」であると思います。
例えば、
強みを見つけた中学生時代の経験(きっかけ)→強みを広げ、活かした高校生時代の経験→強みを活かした大学生時代の経験(再現)→就職先でも活かします!
こんな感じに話せるものが見つかるといいのかなと思います。
② 自分自身にとっての“幸せ”をつくる要因がわかる
心理学の世界で欲求と言えば、圧倒的に有名なのがマズローの欲求5段階説です。しかし、紛争や飢餓のない日本社会において、安全や一定の社会参加、他者からの承認はある程度容易に得ることができるのではないかと思います。そのため、多くの人は自己実現のための「欲求バランス」が大事なのかと思っています。
大学生のときに僕がお世話になっていたアチーブメント株式会社で「選択理論心理学」というものを教わりました。そのなかに5つの基本的欲求という考えがあります。
1. 安心・安全・安定を求める欲求
2. 人との繋がりや良好な人間関係を求める欲求
3. 目標達成意欲やライバル意識などを生み出す承認欲求
4. 時間や蓄財面で余裕を感じていたいという変化や自由を求める欲求
5. 自己実現のために創造や創作をしたり、学びと成長を楽しむ欲求
これら、5つの欲求は個人それぞれ強弱のバランスが違い、そのバランスを自分で理解すると、自分の人生にとって何を優先すると幸せ(充実感)に繋がるかというのがわかると思います。
ちなみに、さまざまな人生曲線グラフを見てきて「人間関係に興味関心が薄い人」「一日寝れば忘れるくらいのレベルでポジティブ思考が強い人」はグラフに起伏が表れにくいです。それはそれで自己PRに使っていってもいいかも知れませんね(笑)
就職活動や転職活動は少なからず「決断」をしなくてはいけません。もし、自分の前にある選択が、何かを捨てなくてはいけなかった場合、何を捨て、何を取るのかというのも欲求バランスから考えていけるといいのかなと思います。
③ 自己PRにできる
将来の人生曲線をどう描いていくかと考えたときに、ネガティブなことは避けたいと思うかもしれないですが、仕事は自分の人生に時間も、空間も、人間関係も大きな影響を与える要素なので、うまくいかないこともあるはずです。
そのため、過去のできごとから「充実感」が下がった状況で、自分からアクションをして「充実感」を上げていけるのであれば、それは自己PRになると思います。特に、働く環境が変化しやすいベンチャー企業においては重要かと思います。
ネガティブな状態からポジティブな状態にしていくために、自分自身の「行動」または「思考」をどのように変えたのかを考えてみましょう。
ちなみに、私は「ストレングスファインダー2.0」のテスト結果を当てはめたら理解が進みました。
3/3 まとめ
今回は、簡単にまとめさせていただきました。
自分自身、就職活動をしていた時からいままで5回くらい人生曲線グラフを書いたのですが、毎回新たな発見や細かい経験を思い出すことがあり、自己分析は深いな~と思います。
今後も、新たな発見があればどんどん更新していきたいと思います。