“り”のはなし:リミット。くちびるを噛み締めて理解する。
『リミット』直訳すると『上限・制限』という言葉。
何気なく使っている言葉ではないでしょうか?
思い返すと僕も様々な場面で活用しているなと。
● 今日の外食3000円以内が良いな
● この日までに課題を終わらせよう
● ダイエットのために食事制限をしよう
『タイムリミット』『カロリーのリミット』などなど。
『リミット』がたくさん溢れています。
その中で「どうしていくのか」という選択を重ねます。
選択をしたあとに更にリミットをかける場合もあるでしょう。
『こんなリミットかけているなぁ』と思い出した方もいらっしゃるかもしれません。
今回は『生きているリミット』に関して少し文章にします。
昨日一冊の小説を読みました。
『星になりたかった君と』という作品です。
大人になるにつれて涙もろくなっているのでしょうか….。
終わる頃にはボロボロと涙が…。
小説を読んで涙するのはいつぶりだったでしょうか。
3時間の時間の中で小説の持つ世界観に引き込まれていました。
パタッと本を閉じた後、脳内に浮かんでいたことが『生きるリミット』について。
やりたいことや目標を持って日々一生懸命に生きている人。
まだまだやりたいことも見つからずぼんやりと生きている人。
この世界では十人十色それぞれの人生をみんなが生きています。
僕もその一人。
25年前に生まれ今こうして元気に楽しく毎日を生きています。
楽しいこと、辛いこと、わからないこと様々な時間に直面します。
でもこの時間もいつかは終焉を迎える。
終わりが来るということは頭の中ではわかっています。
でも、触れる機会が無いと完全に忘れてしまっている。
ハッと昨日気付かされました。
その小説表現がこちら。
『今日の日常は明日にはも脆く崩れる』」
体中に鳥肌が走りました。
『そうか。明日この世界を生きれなくかる可能性も0%じゃないんだ』
そう心の中でつぶやきます。
当たり前のことなんです。言われてみれば当たり前のことを忘れている。
忘れるくらいに毎日が充実していると言えるのかもしれません。
そうであってほしいと思います。
ふぅ、と一息入れると空が暗くなり始めているような目まぐるしい時間の中で僕は『無いもの・足りないもの』に目を向けがち。
でも。『今あるもの』にこそ目を向けても良いのではないかと考えます。
たった一冊の小説が視点の向きを変えてくれた。
フィクションが僕の考えや感じ方に新しい風を吹かせてくれた瞬間でした。
『生きているリミット』
壮大なテーマではありますが、僕たちの時間にはリミットがあるんだということを改めて胸に刻みます。
青空の下で今日もこうして記事が書けていることに感謝。
何を言っているんだと思われてもかまいません。
僕が忘れがちな、1日を無事終えられるという『幸せ』を噛み締めたい。
心からの『ありがとう』を残りのリミットの中でたくさん経験する。
『今日の日常は明日にはも脆く崩れる』」
この先忘れることのない表現との出会いになれた。
『リミット』があることが気が付かせてくれた出来事でした。
今後の自分自身の時間の過ごし方をしっかりと見つめ、自分らしくありのまま今後も進んでいこう。