2024/1/4
新年初営業、ありがとうございました。通りすがりの方含めて、思ったより沢山お客様が来てくれて嬉しい日でした☺️
ランチは酔星さんに。カルボナーラ美味しい。マスターとイナダシュンスケさんの話ができてホクホク。
書肆書斎のお店が我ながら読書空間としてかなりクオリティ高く、めちゃくちゃ満足してます。お近くの方(に限らず)読書しに来ていただいても全然大丈夫です。
○今日読んだ本
◆ニッポンの思想 増補新版 佐々木敦
佐々木敦の読解力が異常に高く感動的。必読。しかも、この増補新版のほうで。
増補版は2009年の底本(ゼロ年代まで)にテン年代を加えた決定版になっている。ゼロ年代の東浩紀までの流れで、ドメスティックな日本の思想(=批評)に閉塞感(もしくは焦燥感)を感じさせる内容だったが、テン年代の最新状況と國府と千葉についての記述が加わり、グローバルな思想になってきたという希望を感じる。
佐々木敦はあくまで透明さを意識して(ただし俯瞰的ではなく)、ただ政治状況や右、左といった観点も全く恐れずに書いてくれているのでとてつもなく有用で濃厚(本屋で平積みの「思想」本を手に取っても外れるし、ドゥルーズ・デリダ等の原著ではこの湿った空気は掴めない)。
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存在論的、郵便的 東浩紀
◆理念の国がきしむとき 中山俊宏
2022年に急逝した政治学者の中山俊弘の論稿集。2016年から雑誌に発表された原稿の詰め合わせ、オバマからトランプ、バイデンに至るアメリカ政治をリアルタイムで論じた原稿たちで、全て当時、タイムリーに書かれていて、現地や政治の先行き不透明さが臨場感ありで面白い、というのは前提として、書かれている内容が鋭すぎてまっったく陳腐化していないというか示唆に富すぎていて驚き。
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