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世界樹の迷宮HDリマスター版、クリアしました

世界樹の迷宮HDリマスター、Switch版でクリアしました(難易度BASIC)。
オリジナル版は未プレイでシリーズ作品としても初のプレイ、かつ、クリア直前のとあるサブクエストで詰まるまでネット情報も見ずのプレイでした。

ウィザードリィを源流とする3DダンジョンRPGを換骨奪胎し、改めるべき箇所は現代風に直し、元の面白さを活かすべきところは活かす、その取捨選択が巧く、レトロダンジョンRPGの完成形ともいえるスタイルを示した作品という印象でした。
名作との評価が高いのもうなずけました。
以下、良かった点と今一つだった点を挙げておきます。

【良かった点】

  • UIのレスポンスがよく、きびきび操作できるところ。オプションも充実しており、長時間プレイするゲームにおいていかにストレスを感じさせないか、という点では非常に行き届いていたと思う。(唯一、商店で素材を売るときに一発で全部選択するボタンを付けてほしかった。Yボタン連打で選択するのは地味に面倒だった。)

  • オートマッピング。今回自分はオートマッピングをフルにして一番楽な設定でプレイしたが、それでも、扉や階段、イベントなど肝心な部分は自分でマップ上に置いていかなければいけないという仕様になっていて、手抜きしつつもマッピングしてる気分を味わえる、という点でとてもよかった。

  • 音楽も良き。流石は古代さんである。

  • 複数フロアをまとめて「階層」という単位にくくって分けることで、世界に変化を持たせていると同時に樹海軸を拠点にショートカットを容易にしているマップデザイン。(この辺は最近のゲームだと当たり前の感もあるけど)

【今一つだった点】

  • キャラクターのグラフィックは好みが分かれるところか。特にモンスターグラフィック。子供向けっぽい(ように見える)絵柄がゲームの世界観とマッチしていないように感じられて、自分はあんまり好みではなかった。

  • 3Dダンジョンの壁のグラフィックは凝ってる反面、升目ごとの区切りがわかりにくく感じられて移動のストレスと感じられる場面もあった。また、ダンジョンの構造と何ら関係なく表示される遠景の一枚絵も場所によっては紛らわしく感じた(遠景は設定でオフに出来てもよかったのでは)。

  • 世界樹の謎は結局ほのめかし程度で終わったような(自分がⅡ以降未プレイなので、ここだけでは判断できない面もあることは承知。)

  • ゲーム内マニュアルの説明不足。自分はクリア直前までネット情報を封印してプレイしていたので、いろいろとわからないところがあった。

    1. ゲームを開始した時、パーティ編成に前衛3、後衛3の6スロットあったため、ウィザードリィ同様6人パーティかと思ってメインキャラを6人作ったら、いざ編成しようとすると5人までしか選べず、初期キャラが一人お蔵入りになってしまった。パーティの最大人数ってどこかに説明されていた?

    2. 戦闘における「封じ」の効果やスキルとの関連が説明されておらず、いきなり「頭封じ」「腕封じ」「脚封じ」と言われても、って感が。結局概略を知るためにはネット情報に頼らざるを得なかった。どこかに説明あった?

    3. モンスターが出す「素材」は基本的には売却するもので、売却することでショップの商品が増える、というシステムもやっているうちに解るとはいえ、最初は「これホントに全部売ってしまってもいいのか?」と迷ってしまった。

    4. レベルが70という若干中途半端な数字で打ち止めになることを知らなかったので、唐突にレベルカンストを迎え、スキルツリーの育成が中途半端な形で終わってしまった。スキルツリーが全部埋められるようなデザインではなく、当初から育成方針を自分で決めておかなければいけないのであれば、あらかじめどこかでそういった情報はほしかった。(振り直しシステムがあるとはいえ)

 こういった情報は、おそらくはDS版では紙のマニュアルで説明されていたのだろうが、HDリマスターにおいてはゲーム内のどこにも説明がないため、色々と手探りしなければならず、戸惑ってしまった。
 紙のマニュアルがなくなってしまったことの弊害、と言うのはロートル的発想なのかもしれないけど、例えばゲーム内で紙マニュアルのハードコピー程度のものが観られるだけでもいいので、何らかの手当はしてほしかったところ。自分のようにオリジナル版をプレイせずに今回初めて遊ぶ奴(しかも楽しむためにあえて極力ネットを見ない)もいるわけなので。

とはいえ、総合的にはめちゃめちゃ楽しませていただいたので、今一つだった点も些事であり、満足!
ただ、もうお腹いっぱいの感もあるのでⅡ以降をプレイするかどうかは今の段階ではわかりませんが・・・ 

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