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【13回転職履歴→3社目】普通を知る!HS大学事務スタッフ〜その3〜

クリエイターに憧れて散っていった全ての人たちへ
クリエイターに憧れている今の若者たちへ
クリエイティブ職を志す全ての人たちへ

個性的であること
オシャレであること
クリエイティブであること
一般的に普通じゃないことがイケてる!と思っていたりしませんか?個性さえあれば、人と違っていれば、世の中が認めてくれると思っていませんか?

…20代頭、僕はそう思っていました(恥)

何よりも一般的な『普通』を知らなかった…だって普通じゃダメだと思っていたから。つまり『普通のものの見方』が分かっていない。その結果、仕事の選び方や探し方が下手くそだった…

そんな普通を知るために就いた仕事は、有名私立大学の事務スタッフ。その仕事を通して僕は『仕事の苦しさ』に意味がないことに気付いたのです。

ロースクールを目指す青年

これまでのような理不尽さはなく、充実した毎日を過ごしていました。キラキラ輝く青春真っ盛りのオレンジデイズ大学生たちを見ながら、決まった仕事をこなす日々。

同僚の少し年上の青年は、ロースクールに通おうと思っていているんです!と夢を語ってくれましたが、僕はその“ロースクール”が何なのかすら知らなかった。ハイスクールの逆か?どういう意味だ?とか思いつつも、夢を語るその青年の話を聞いて羨ましくもありました。

その人が法曹界を目指すなんて仲良くなるまでは思ってもみなかったし、普通のお兄さんという感じの青年だったのです。

なぜか馬が合い、休憩時間や仕事終わりにいろいろ話しました。僕の知らない事ばかりでした。これまでクリエイティブに憧れ、そういう学校に通っていたこともあり、デザインとか活躍しているクリエイターとか、作品とかの話ばかりでした。中目黒のrelax系のカフェでオシャレな話をしていることがイケてる、そんな時代でした。

しかし、その青年の話は僕がそれまでにしてきた会話にはない、普通の内容だったのです。話を聞いて意味が分からないこともあったけれど、でも、その青年は夢を大いに語り、何よりも着実にその夢を叶えるためにやるべきことをやっている、という感じでした。

正直僕は、焦りました。

僕は何もやっていない。

結局、僕は何がしたいんだ?
どうなりたいんだ?


充実しているけれど、これじゃない

普通を知ることで得たものは本当に大きかった。
夢を追うことすら普通に楽しめば良いという気付きを得られた。

夢を叶えるためにすることは、理不尽に耐えたり、苦しい毎日の中で心を病むことではなく、毎日を楽しむことなのではないか?という自分なりの答えも出た。それなのに僕はストレスフリーな単純作業の毎日の中で完全に夢を追うことを忘れかけていました。クリエイティブなことなんて何ひとつない毎日だけど、とにかく何か物足りない。


法曹界を目指す同僚の青年の夢を追いかけるキラキラした目の輝きと比べると僕はどうでしょうか?僕の目には未来は映っていない。そんなんで良いわけがない!!


あらためて僕は、考えました。
僕はどうなりたい?どうありたい?
人生で初めて、自分自身のありようについて考えました。
好きなことはなんだ?
できることはなんだ?
得意なことはなんだ?
熱中できることはなんだ?
なんだ?
なんだ?
自分ってなんだ?!

連日の自己対話
今でいう自己分析を行いました。


必要だったのは普通を知ることではなかった

個性を追い求めてきたあまりに、普通を知らず、世の中を知らなかった。それがこれまでの仕事での失敗の原因だと思っていました。

でも違ったのです。

仕事選びの失敗は『自分自身を知らなかった』が一番の原因だったのです。


苦しまなくていい
理不尽に屈する必要などない
そこで自分を見失う必要なんかない

でも、その先どうするのか?
どうなりたいのかは、しっかりと見定めていないといけない。そうじゃないと迷う!人生に道などないのだから。

そこで僕は決めました。
夢を探し、自分がやりたいことをやると。


HS大学での毎日は非常に充実し、素晴らしい職場でした。大きな気付きの機会を与えてくれました。しかし僕は契約を延長しませんでした。

やっぱり、クリエイティブなことがしたい!
自分の全てをかけられる仕事がしたい!

そして僕の3つ目の仕事は終わりました。
これまでとは違い、前向きに。

…続く


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