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何を読むか、どう読むか

先日『読書の技法 / 佐藤優』を読み直した。
うーむ...相変わらず読み応えがある一冊である。

そう、この本は以前にも数回読んだことがあるのだが、内容が非常に充実しているために、最初に読んだ時は最後まで読みきれなかったのである。

二回目に読んだ時は、なんとか最後のページまで行きついたのは良いものの、正直何が書かれていたのかをほとんど覚えていない状態でした。

そして、三回目の対峙となった今回は、漸く読んだ内容を自分の中に定着させることができたような気がします。


僕が最初に佐藤優さんの本と出会ったのは、いつの頃だったか忘れてしまったし、その最初の本が何かも覚えてはいない。(おそらく作品を見れば思い出す)

ただ、この佐藤優さんという著者に関して印象的に感じる部分が二つあるのです。一つが彼の書く文章の文体、もう一つが著書の中に出てくる知識の種類とその深さである。

おそらく佐藤優さんの著書を数冊読んでもらえれば気づくかと思うのだけど、やや堅めの文体に加えて時折見慣れない熟語を文章の中に散りばめてあるのが特徴的なのです。

一つご本人のために言っておくと、決して読みづらいというわけではありません。読みながらにして、読み手をある程度選ぶ本というか、一定水準以上の知識が無いと読み切るまでになかなかの時間がかかる類の本だというのは、僕なりに思うところです。

もう一つの特徴である知識の種類とその深さという部分ですが、基本的に佐藤優さんの著書は大体どの著作においても、ロシア語、世界史、神学、哲学あたりの切り口が主なものになっている。
佐藤優さんの経歴が元外務省主任分析官で、英語・ロシア語を使っていたこと、幼い頃から読書家で哲学や神学関係の書籍を中学生頃から読んでいたことも大きく関係しているのだと思う。

加えて、読書の技法の中で佐藤優さんの書棚やご自身の仕事場の写真が掲載されているのだけれど、まぁー膨大な数の書籍が巨大な書棚に収録されているわけです。

今作品は題名の通り読書のテクニックに関して書かれている本で、速読・熟読の技法、それから読書ノートの作り方や読書に対する時間のかけ方を紹介してくれている。
一日のタイムマネジメントについても著者は触れているのだけれど、一番びっくりしたのが睡眠時間の短さです!(僕には到底無理)

ざっくりとこんな感じでした。
5:00 起きる・朝ごはん・執筆
13:00  昼ごはん・読書・執筆
19:00  夜ご飯・休憩・執筆・語学学習
26:00  寝る
※26時=夜中の2時

睡眠時間がたったの三時間です......と????


脳が震えるぅぅぅぅぅぅぅぅ!(爆


7時間以上寝ないと脳が正常に機能しない僕からすると、その半分以下の睡眠時間で、一日の大半を読書に割いているこの人物はとてつもないのです。

あと佐藤優さんの何が凄いって、その著作数じゃないでしょうか?Amazonとかhontoで検索してもらえれば分かると思うのですが、とにかく数多くの本を書かれている。
芋づる式で読み繋いでいっても、読み終わるのがいつになることやら...というくらいには、多くの著作を残されています。

書店を訪れると必ずと言っていい程佐藤優さんの著作を見かけるので、気が向いたら何かしらの著作を買って読み進められればと思います。


閑話休題。


読書の技法の中で印象に残った部分がいくつかありますが、ここではその内容を紹介するのを控えておきます。少しでも気になった方は、ぜひ書店やオンラインストアで購入して読んでみてほしいと思います。

・本の読み方に迷ったり困ったりしている方
・速読は何のためにするのか
・熟読とはどういうことか
・読書ノートはどうやって作るのか

といったように、読書にまつわる手法に関してご本人の経験や実例込みで丁寧に紹介してくれています。
僕もある程度自分の読書スタイルを掴んできているとは感じますが、今後もこの本は読み続けていきたいと感じる良書です。

また他の本を読み進めていくにあたって、基本的知識(教養的な知識)の重要性も説明してくれています。もちろん佐藤優さんの精通されている領域や分野のことがメインにはなりますが、高校レベルの基礎知識を身につけておくことが、その後の読書や生活、そして仕事に大いに役立ってくれることを説いています。

これには僕も心から同意します。

読書の技法を通じて、デジタルツールの活用だけではなくて、アナログな読書ノートというものを作っていこうと思えました。
やっぱり手書きって味があるし、何よりノートや文房具への愛着も日に日に増してきますしね...。

どこかの機会に、読書ノートを作る様子や文房具の紹介も出来たらと考えてます。あわよくばちょっとしたシリーズものくらいの感じでnoteに書けたらいいのかもしれません。

さてさて、今日はこんなところで書き終わりにします。

もし良ければ書店で探してみてくださいね!

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