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インサイド・ヘッド2徹底解説
現在公開中のインサイド・ヘッド2見てきました!
大盛況のようで、見に行った方も多いのではないでしょうか
ということで今回はインサイド・ヘッド2について僕の考えを解説していこうと思います
そして、僕が前回書いた記事を見ていただくと絶対にもっと面白くなるので、ぜひ!見てください
インサイド・ヘッド 2 あらすじ
転校した学校にも慣れた少女ライリーは、成長して思春期を迎える。ライリーの頭の中では、5つの感情たちが彼女の幸せな生活のために日々奮闘していた。しかし、ある日謎の警報が響き、壊れた司令部に“シンパイ”という名の見たことのない感情が現れて……
ライリーも思春期になりました!
この映画では「思春期」がめちゃくちゃ入っているので凄いですよ!
1を見なくてOKなの?
OKです!!
むしろ、2から見たほうが面白いとすら思いますね
安心して見にいってください!
本作のメインテーマ
本作のメインテーマは、葛藤です
ライリーも思春期になったということで、様々な感情が生まれ、それと同時に葛藤が生まれました
そんな葛藤をこの記事でも中心に話していきます
① 友達⇔将来・夢
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これが、この映画の基本となる葛藤です
友達か、将来と夢…悩ましい選択ですね
「だいたい友達なんて大人になったら会わないでしょ」
と、誰しも考えるでしょう
確かに、大人になってからもずっと友達でいられるのは難しいです
それは、時間の距離もそうだし、場所の距離も、立場の距離もあると思う
実際、ライリーもインサイド・ヘッド1で友達を一人失っているわけですしね
だったら、友達なんかより、将来・夢をとりたい!!!
そう思い、ライリーは友達を捨て、将来・夢を取ることを選びました
この選択は、ライリーだけでなく、観客である大人もしてきたことです
喧嘩をしてそのまま別れ…ちゃんとさよならも言わず別れ…
友達などいらないと思い、他人を拒否して…
そういう選択をしてしまった大人たちは、こう思うでしょう
「友達は大事だ」と
しかし、子供たちはそんなこと知らない
だからこそ、この映画には価値があるのです
友達の重要性を自然と伝えてくれる
そんな作品です
最終的には、観客の気持ちに応えるべく、ライリーは友達の前でさまざまな気持ちを伝え、問題を解決しました
ここでいう「さまざまな気持ち」というものに関して、この記事の最後の方で話すので、最後まで見ていってください
② 現実を見るべきか⇔夢を見るか
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今回の映画で、意見が反対となっている「シンパイ」と「ヨロコビ」
二人とも、ライリーを幸せにしたいがゆえ、敵対してしまいます
敵対するきっかけとなったのが、「現実」というもの
このまま、友達に執着し、ふざけて過ごしてしまうと、大変な将来になってしまうと話すシンパイ
それに対し、夢を信じ続けるヨロコビ
さて、どちらが良いのでしょうか
序盤では、ビビリが、「シンパイならこうする」などと言ったことをきっかけに、現実を見る方が良いとされていました
結果、ヨロコビは落ち込んでしまいました…
しかし、中盤以降、少し風向きが変わります
それが、夜のシーン
シンパイがライリーを強くするために、嫌な妄想を考えさせます
それに、ヨロコビは反対し、良い妄想を考えさせます
ここでは、働き手(?)も賛成したことから分かるとおり、ヨロコビの考えが認められました
という感じで、結論から言ってしまえば、「どちらも大事」となります
このどちらも大事というのが、この映画の葛藤を表していて、良いですね
③ 嫌なことを考える⇔嫌なことを忘れる
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序盤、1ではなかったものが紹介されました
それは
「記憶を忘れさせる装置」
今まで作業員が記憶の玉を整理していたものを
ヨロコビ含め、感情が記憶の玉を遠くに飛ばすことで、整理できるようになりました
そうすることによって、序盤はライリーも生き生きしていました
しかし、新たな感情が芽生えたことをきっかけに、今までの手法では通用しなくなっていきます
その新たな感情の一つであるシンパイはヨロコビと反対に、「どんな記憶でも必要」という考え方をしていました
ヨロコビに関しては昨日の1の解説で話しましたが
ヨロコビはすごく人間っぽく、単に喜ぶだけのキャラではありません
なので、「人間の悪いところ」ってのも出てるんですよね
れそれがこの「記憶を忘れる」ということ
1では「どんな感情でも必要」ということを学んだのにも関わらず、結局は嫌な記憶は飛ばしてしまい、学んだことが活かせていませんでした
ヨロコビは
成長したと思っていたのに、まだまだだった…
そんな人間のジレンマを上手く出しているキャラですね
結局どちらが正解なの?
今まで、ヨロコビとシンパイの相対する考えをまとめてきましたが、結局どちらが正解なの?と気になってしまうかもしれません
結論を先に言ってしまいますが
どちらも正解です
どちらもあなたなんです
ライリー含め、思春期の子はすぐに正解を求めようとしてしまいます
でも、そんなに焦らなくていいんです
優しいあなたも、悪いあなたも、どんなあなたも、あなたなんです
この映画は、そんなことを呼びかけてくれます
ぜひ、思春期の子に見ていただきたいです