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先生たちの夏フェス!「Teachers'HUB」(2)

 (2)〜(4)では、どんなセッションが開催されたかをざっくりご紹介させていただきます。

【PART1】

〈1―A〉自分らしく前に進んでいくために〜自分らしさと習慣化〜

 日々現場で頑張る教育者。どうすれば自分のペースで信じた道を進むことができるのか。
 【習慣化】を極めて多方面で活躍する二川佳祐先生(東京学芸大学卒/公立小学校職員)と、「しんどい先生の心が少しでも軽くなってほしい。一人ではないと伝えたい。」という思いのもと、【心を軽くする】考え方を発信し続ける渡邊友紀子さん(東京学芸大学卒/非常勤講師)と共に、その秘訣を探りました。

セッションの様子

「悩んでいることを投稿してください!」との呼び掛けに、参加者からの二人への質問が続々と画面にアップされていきます。特に家族との触れ合いや日々の過ごし方への質問が多かったようです。

 まるで友達のようにフランクに答えるお二人に、会場が丸っと一体化する空気をすごく感じることができました。

 お二人の会話から皆さんの参考になりそうなメッセージをお届けします。

二川先生「家族ファーストって言葉がすごく好きで。外に出て調子乗っているなって思った時に、「家族ファースト」って自分に言い聞かせる言葉。ちゃんと自分を大事にできているのか? 家族を一番に考えられているのかって戒めにもなります」

渡邉さん「自分らしく、を大切にしていますが、めそめそすることもあります。夫とは、『向こうも私もよし』が私たちはちょうどよかったねっていうのに、今は落ち着いてて。ただそれはいずれ変わっても良くて。その時に『しんどいわ』って言える間柄ではあっておきたいなって」

二川先生「予定調和はないほうが面白いなと思っています。『自分たち好きなことをしましょう』ってことをすごく言いたいです。好きなことってすごく続くし、好きなことをしている時って心地いいし、エネルギーもらえるし、それで繋がった人からは、また元気を与えられるから。好きなことを追うことが習慣かなって思っています。ここで出会えたのも何かの縁なので、ぜひfacebookで繋がって欲しいです」

渡邉さん「これって私はどうしてそう思ったんだろうというのを、丁寧に丁寧に見てあげて、言葉にしてあげることで、自分が大切にしたいものってこういうものなんだってぼんやりでもいいからちょこっと輪郭が出てくると思うんですよね。そうするとその輪郭があると、その同じような思いを持っている人とつながりやすくなったり、それでその繋がった人たちと小さくても色々なことを進めることで、後ろを振り返ってみたら、自分らしい道ができているのかなって思うので、もし今日がすごくきっかけになると思うので、色々な人と話してみたり、色々な話を聞いた時の今心揺れたなって思うのをすごく大事にして欲しいなって思います」

〈登壇者プロフィール〉
二川 佳祐
東京学芸大学卒業。現役公立小学校教員教壇に上がる傍ら、「教育と社会の垣根をなくす」をビジョンとするコミュニティー「BeYondLabo」や、地域に根ざしたGoogleの教育者グループの「GEG Nerima」を主宰。そのほか、夏休みを利用して「先生インターン」のプロジェクトにも参画。2021年9月に新著『いちばんやさしいGoogle for Educationの教本』(インプレス社)を出版。習慣化のマニアで、朝の早起きを8年以上継続中。これまで6年間、教員だけではなく様々な職種の大人の習慣化の伴走をする『BeYond Labo マイチャレンジサロン』を運営している。
渡邊 友紀子
公立小学校の非常勤講師。2015年に東京学芸大学卒業。小学校教諭を経て、現在は非常勤講師。2児の母。適応障害による休職を機に、苦しさをなかなか共有できない教員の現状を変えたいと感じるようになり、自身の経験に基づく助言をインスタグラムで投稿したところ話題となる。現在も、SNSや講演などで積極的に発信を続けている。代表著書に、『学校がしんどい先生たちへ それでも教員をあきらめたくない私の心を守る働き方』(KADOKAWA)、最近の著書に「若い先生の心をふっと軽くする先輩の言葉」(明治図書)「教師の毎日がはかどる ゆきこ先生の1分だけ手帳術」(学用書房)がある。

https://sites.google.com/nitobebunka.ac.jp/nitobe-teachershubより引用

〈1―B〉すべてがつながる学び〜概念を用いた探求のつくりかた〜

 総合を軸に概念で各教科をつなげて探究をデザインする山下徹先生(三鷹市立第三小学校主幹教諭)と、その効果とポイントを探りました。

山下先生「いろんな探求があります。確認としての探求などを探求として、イメージとしてオープンな探求=探求としてとらわれがちですが、そうじゃなくて、いろんなプロセスがあります。スタートは教員が決めます。プロセスも教員が決める場合もあれば決めない場合もありますが、結論は子どもたちが決めます。これはやっぱり現場の状況によって変えていくべきだと思いますし。子供の成長段階もそうですし、いろんな探求があっていいんじゃないかなと思います。その時に物差しとして『自分がこういうことをやっている』ということがわかるってことがすごく大事だと思います」

〈登壇者プロフィール〉
山下 徹
東京都三鷹市立第三小学校 主幹教諭。大学卒業後、食品会社の営業職より転職し、現職に至る。「子どもたちと社会を繋ぐ」ことをテーマに総合的な学習の時間を通して様々な実践に取り組んできた。また、子どもたちの成長には、リフレクションが重要であると捉え、これまで実践を通して研究に取り組んでいる。″子どもたちが主体者となり、社会を変える″ そんな活動をこれからも目指していきたい。

https://sites.google.com/nitobebunka.ac.jp/nitobe-teachershubより引用

〈1-C〉Adventure in the Classroom〜体験学習サイクルでつくる学級・授業〜

 人を成長させる力があると言われている「アドベンチャー(冒険)」を、学級にどう取り入れるのか? アクティビティ(ゲーム)を通して、その理念や効果について考える秋吉健司先生(公立小学校主幹教諭)によるFBグループ「校内研のミカタ」主催の特別セッション。

「ナンジャモンジャ」を使ったコミュニケーションスタディやジャンケン列車では参加者は大盛り上がり!

〈登壇者プロフィール〉
秋吉 健司
東京都公立小学校主幹教諭。現在は教務主幹及び6年担任として勤務。教師初年度よりファシリテーションや体験学習法を学び、学級経営や教科学習に取り入れている。近年は、安心安全の職員室作りを目指し、職員室にもファシリテーションや体験学習法を取り入れている。2023年7月に発売の「学級経営がうまくいくファシリテーション 」(学事出版株式会社)では、「実践!ファシリテーション6つの技術を活かした学級経営」に寄稿している。

https://sites.google.com/nitobebunka.ac.jp/nitobe-teachershubより引用

(3)へ続く〉


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