アニメ感想『NARUTO 疾風伝』①
最終章である第四次忍界大戦は、アニメで観ることにしました。何故か家に漫画がなかったので。
疾風伝っていうネーミングいいですよね。
1 戦争序盤
最高でした。違う国の忍たちが、同じ忍び連合の額当てをして脅威と立ち向かう様は、何度見ても興奮するというものです。
戦争直前の静けさと、開戦前に全軍が集結する場面は、どんな作品でも興奮します。全員揃っての最終決戦が好きなんですよね。もちろん創作物に限った話ですよ。
ナルトの場合は、各々のキャラもたっていますし、青年編から戦争のきっかけを作るに作っていたので、遂にきたその瞬間は、絶頂と言っても差し支えありませんでした。
我愛羅の演説もそうですし、それぞれが部隊に別れて戦略的に行動する様子も、楽しいったりゃありゃしません。
しかもそこに主人公ナルトがいないということが僕にとっては重要です。ナルトが嫌いなわけではないですよ。
戦争開始時、ナルトはでかいカメの背中で極秘任務という名目で保護されています。まぁナルトもナルトで色々やるんですが、主人公がいない戦争というのはまさに誰が死んでもおかしくないし、誰もが平等に活躍の場を与えられているフラットな場です。また、戦争の形を一変させるほどの飛び抜けた力を持っている人はいませんから、まさに軍と軍の戦いで、知略と統率力がものを言います。ただ叫びながら武器を振るったり、巨大な力同士の脳筋勝負はあまり好きではないので、戦争序盤はまさに僕の見たいものを詰め込んだようなものだったのです。
よって、戦争の序盤はかなり楽しめました。奇襲部隊同士のいざこざも、地形が違う場所での各部隊の奮闘も、ハラハラしながら、時に熱狂しながら観ることができました。
戦争の序盤を、子どもの時にちょうどリアタイで観ていて、毎週立ち上がって動き回って、騒がしく観ていたことを覚えています。今とさして変わっていませんね。
そして、ナルトが遅れてやってくるのは明白でしたから(主人公なので)、それもまた楽しみでした。なんだかんだいって、ピンチの時にやってくる主人公も好きなのです。僕はガキですね。
2 戦争中盤
正直言いますと、中盤戦で終わってくれればよかったと、なんとも酷い感想を持っています。
どこを区切りとするかの決め事はありませんが、ナルト到着からの、尾獣大乱闘が中盤のイメージです。
ある程度部隊同士の戦いが加熱しきり、いよいよ手のつけられない敵が出てきて、強くなったナルトの登場、という劇的な場面です。
ただ、強い奴が出てくると、弱い奴らは退場を余儀なくされるというもので、他の忍たちの影がどんどんどんどん薄くなっていきます。
ナルトとその他選ばれた数名は、ラスボス1と戦い、各里の長たちがラスボス2と戦います。
戦闘規模が巨大化し、しかし登場人物は減り、戦争というよりは、これまでの青年編のような、バトルになってしまいます。
まぁしかし、各場所に胸熱な覚醒シーンや、掛け合いがあるので、ここがラストバトルならば、僕は満足できたのでしょう....。
3 戦争終盤
終盤がまぁ長いこと長いこと。ラスボス1だと思っていた奴がラスボスではなくて、ラスボス2がラスボス1を利用して強くなり、ならラスボス2を倒そうとするも、ラスボス3が出てきて大騒ぎ、といった感じでてんやわんやです。覚醒イベントがあって、それがダメで、覚醒イベントがあっての繰り返しに、敵の過去を長いこと体験する必要もあってと、引き伸ばし感を強く強く感じました。
もちろんその間、他の一般忍たちの出番はほぼなしで、棒立ちか、なんか巻き込まれているだけです。
正直、だるいな...と思ってしまった瞬間もあります。
なんとかしてコンパクトにはならなかったものか、と強く思います。戦闘の舞台も、ずっと同じ土地で飽きてきます。
伸びすぎて伸びすぎて、どうせナルトが勝つんだろ、という期待のない気持ちすら出てきてしまいました.....。
4 終盤の終盤
ですが、ラスボスを倒した後に、長ったるさも含めて、ナルトを読んできてきてよかった、と思えるラストバトルがあります。
ナルト対サスケです。
続く
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