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カジノで最も多いミスとは?
カジノは24時間営業のため、忙しいカジノでは常に多くのプレイヤーがテーブルゲームを楽しんでいます。そんな中で最も多く発生するミスは、ディーラーによる配当の計算ミスです。
進行が早いゲームでは、1分程度でゲームが終了し、配当が発生します。
ディーラーは、正確に勝敗を判定し、負けたベットを回収し、勝ちベットには適切な配当を支払わなければなりません。
シンプルなゲームなら問題はありませんが、カジノには計算が難しい配当も多く、これがミスの原因になります。
ディーラーは常に計算をし続けている
カジノディーラーは、テーブルが稼働している間、常に計算を繰り返しています。
配当の計算だけでなく、カードの合計点の計算、勝敗の判定など、ゲーム進行のすべてに計算が必要です。
ディーラーの勤務シフトでは、1時間〜1時間半の間に15分〜20分程度の休憩が与えられます。
頻繁に休憩があるように思えますが、これがなければ頭がパンクしてしまうほど、計算作業の負担は大きいのです。
想像してみてください。
1時間の間、ミスなく計算を続けながら、ゲームの進行をスムーズに管理することを。
しかも、プレイヤーを待たせることなく、瞬時に計算しなければならないのです。
こうしたプレッシャーの中で働いていると、どんなに熟練したディーラーでも、計算ミスは避けられません。
バカラの配当計算
ゲームによって配当の計算方法は異なりますが、バカラでは特に「バンカー」の配当が厄介です。
バカラの配当ルール
• 「プレイヤー」が勝った場合:ベット額と同額を配当(例:$100ベットなら$100配当)。
• 「バンカー」が勝った場合:ベット額の95%を配当(例:$100ベットなら$95配当)。
• 「タイ(同点)」で勝った場合:ベット額の8倍を配当(例:$100ベットなら$800配当)。
バンカーの配当が厄介な理由
「バンカー」の勝利時には、ベット額の5%をコミッションとして差し引く必要があります。
単純な額であれば経験を積めば覚えてしまうこともありますが、$7,830や$505,500のような端数を含む金額の95%配当は計算が難しく、ゆっくり考える間もなく、素早く正確に支払う必要があるため、ミスが起こりやすいのです。
電卓を使わないカジノディーラー
意外かもしれませんが、多くのカジノでは、ディーラーは電卓や計算機を使いません。
ディーラーの仕事は、自力で計算し、正確に配当することです。
テーブルには配当の計算機器が設置されていることもありますが、ディーラーは基本的に使用しないのがルールとなっています。
そのため、ディーラーは常に頭の中で計算を続けながら、正確な配当を行わなければならないのです。
ミスが発生した場合はどうなる?
ディーラーの横には、通常スーパーバイザーや監視スタッフがいることが多く、ミスがあれば即座に修正されます。
しかし、全てのテーブルにスーパーバイザーがいるわけではないため、誰もミスに気付かず、そのまま配当を終えてしまうこともあります。
その場合、カジノの「サベーランス(監視カメラチーム)」の出番です。
カジノの監視カメラとサベーランスの役割
カジノの天井には、無数の監視カメラ(通称「アイ・イン・ザ・スカイ」)が設置されています。
各テーブルには最低でも2〜3台のカメラが様々な角度からゲームを監視
サベーランススタッフは、これらのカメラを通して、ゲームの進行をリアルタイムで監視し、不正や配当ミスをチェックしています。
ミスを発見すると、ゲームテーブル付近の電話やピットマネージャーの携帯に連絡が入ります。
ピットマネージャーは該当のテーブルへ向かい、ゲームを一時中断してミスの修正を行います。
配当ミスの修正
• 不足分の支払い: 追加で支払えばよいので、問題は少ない。
• 過払いの回収: プレイヤーに返却を求める必要があり、交渉が必要になる。
負けているプレイヤーや感情的なプレイヤーから返金を求めるのは一苦労。しかし、カジノのルール上、配当額の誤りは訂正しなければならず、必ず回収が求められます。
マネージャーのトラブル処理能力が問われる場面
カジノでは、ミスが許されない場面が多く、プレイヤーにとっては一度の配当ミスも見逃せないものです。自分の大切なお金を賭けているわけですから当然のことです。
そのため、カジノマネージャーに求められる最も重要なスキルの一つが、トラブル処理能力です。
各ポジションにおいて、「良いディーラー」「良いスーパーバイザー」「良いマネージャー」とは?というポイントはいくつかありますが、「良いマネージャー」の答えの一つは、トラブルが発生したときに迅速かつ適切に対応できる能力を持っていることです。
カジノの仕事はハイプレッシャー
カジノディーラーも、スーパーバイザーも、マネージャーも、常に高いプレッシャーの中で仕事をしています。
エンターテイメントとして華やかなイメージのあるカジノですが、実際に働いてみると、外からは見えない難しさがたくさんある仕事なのです。
もし、カジノの仕事に興味があるなら、こうした舞台裏を知ることで、また違った視点からカジノを楽しめるかもしれません。