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【読書記録】リカバリー・カバヒコ
今回は、【リカバリー・カバヒコ】についての要約と紹介を行いたいと思います。
・本の概要
本書の舞台は、新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。
そこの近くの古びた公園にある遊具・カバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説があります。アドヴァンス・ヒルの住人は、悩みをカバヒコに打ち明ける。
・成績不振の高校生、
・ママ友と馴染めない元アパレル店員、
・駅伝が嫌な小学生、
・ストレスから休職中の女性、
・母との関係がこじれたままの雑誌編集長。
そんな悩みを抱えるそれぞれの人物は自分が抱えている痛みや悩みをカバヒコに打ち明け、解決に導かれていく物語です。
鮮やかに解決する姿を描いています。
短編集からなる物語で、それぞれの話で主人公は異なりますが、どの物語も共通してカバヒコが登場人物たちの悩みを引き出し、主人公たちが自分と向き合うことで、自分を取り戻す物語となっています。
・本から学べる事
カバヒコが気づきをくれる事はそれぞれの主人公にとって大きな影響を与えていることは間違いないが、最終的に解決に導くのは「自分自身」です。
これは日常にも置き換える事が出来るのではないでしょうか?
もしあなたが困った時に、助けてくれる人や助言をくれる人はいるかと思いますが、あくまでそれは助けであり助言です。
最終的に決断をするのも、解決しようとするのも全て自分です。
本書では、そんな主人公が自分で解決に導ていく道筋を探していく姿や、その中で悩み、葛藤をする姿は私たちに共感を与えてくれ、勇気を与えてくれる物語です。
・印象に残った言葉
・「褒められたくてがんばるって、それも悪いことじゃないんだけどな。それだけを目標にしてると、褒められなかったときにくじけちゃうだろ」
全てのことに通ずるのではないかと思います。
自分の心を支えてくれるのは結局、自分の内的なモチベーションではないかと思います。外的なつまり、人に褒められたいなどは褒めて貰えている時は満足を得れるかもしれないが、褒めてもらえなくなったら満足を得れず、その結果、挫けてしまうかもしれないし、モチベーションが上がらなくなってしまうからね、、、
・「心遣いも思いやりも、すべて想像力だからね。不安がりなあなたは、きっと優しい人だと思うよ」
全ては捉え方次第って考えると、不安に思っている自分も別に悪い事ではないと思えたりする。
一見ネガティブな要素も捉え方、考え方次第ではポジティブに変換する事ができます。
・「与えるだけじゃなくて、受け取ることも愛情なのよね。相手を信頼して、ただ甘えるっていう。大人になればなるほど、そっちの方が難しくなるけど。」
最近は与えてもらう事に対して凄く申し訳なく思ってしまう事が多数あった自分。例えば、父親にお小遣いをもらう事に凄く申し訳なく思ってしまったり、、、
でも、いつまでたったも甘えたっていいのではないかと思わせてくれた文章です。ありがたく受け取ることも愛情の1つだということ。
相手を信頼して甘えるなんて、強い信頼関係がないとできません。
強い信頼関係があることは、凄くステキだから、相手から与えられたものは、ありがたく受け取る。受け取った分、自分も相手に与えることができるようにがんばっていくことが大切ですね。
・「回復したあと、前とは違う自分になっている」
今苦しい、大変、、、
そんな時は、その状態を乗り越える事が出来た先の未来を考えてみて欲しい。きっと前よりも強くたくましくなっているから。
悩んでも傷ついてもその分強くなることができているから。
そんなに気負いしなくても大丈夫だと思う。
・最後に
悩んでも、苦しくても、その根本を解決してくれる「答え」は自分自身が持っているのではないでしょうか。
自分はどうしたいのか?
何をしたいのか?
今一つ問いてみてはどうでしょうか。