精神力とは、メンタルの強さとは。
精神を鍛えるという概念があるけど、それは正しくないと思う。精神が鍛えられるようなものなら、虐めに遭っている人は鋼の精神を手に入れられることになる。自殺者が出るのもあり得ない。また人生を楽しんでいる人ほど打たれ弱くなくては辻褄が合わない。よって精神の強弱というのは、防御力ではなくHPの高低で捉えるのが正しい(あるいはソシャゲのスタミナ)。
精神が強い人というのは大抵楽しめるものや依存先がある。それは友達と遊ぶことだったり、自分の能力への信頼だったりする。そういうものが積み重なり精神(HP)は構成される。逆に人生を辛く感じたり、自己肯定感が低かったりするとHPの最大値は低くなる。ちょっとしたことで直ぐに致命的なダメージとなる。更に当たり判定の大きさも重要な要素となる。視界が広すぎる人は当たり判定が大きく、個人の世界とは関わりのないこと(例えば政治)で消耗する。自己中心的な人は繊細かもしれないが、当たり判定が非常に狭い(視野狭窄)なので結果打たれ強い。
またHPの多さは回復力にも関連する。おそらく人間は固定値ではなく割合で精神力を回復する。最大値が多ければその最大値に合わせて○%自動回復していくのだ。これに回復する為の行為(娯楽や休息)が合わさり最終的な回復量となる。
HPの消耗については、対処する物事の難易度で大きく変わる。マラソンの距離が10キロと20キロの場合、単純に仕事量が2倍になる訳ではない。本人にとって10キロが大変なら20キロは2倍どころか4倍以上の難易度になるし、逆なら1.5倍程度にしかならない。
また同時に行う仕事の数によっても変わる。2つ以上を同時に行うのであれば、それに当たる精神力は分割しなければならない。分割すれば一つ当たりの戦闘力は落ちる。例えば分身の術と同じように。そして分割され戦闘力が下がれば難易度が上がる。結果一つずつ対応するよりも多くのHPを消耗することになる。
結論として、強い奴ほど強いし、弱い奴はどうしようもなく弱い。人生辛いなぁ。