鯉はナマズがいることで美しくなる!
こんばんは、食彩アドコムです。
タイトルを見て「なんだ、それは😤」とお思いになった方もいらっしゃるかもしれませんが、わたしが「なるほどー」と記憶に残ったお話です。
まず、思い出したきっかけは、この記事。
この記事を見て、ダイバーシティの重要性がここにあると思うのと同時に、鯉の話が思い浮かんだのです。
それは約20年前、
日本人の「奥山清行氏」が、フェラーリとかを手掛けるイタリア最大のカロッツェリア(デザイン・製造会社)であるピニンファリーナという名門企業のデザインディレクターになったことです。
車に興味が無くても多くの人が知ってるフェラーリ、車に興味のある人ならだれもが知ってるピニンファリーナ。
特にデザインは、イタリアを代表するイタリア中のイタリアのデザイン。
そのデザイン部門のヘッドに日本人が。。。😲
で、この奥山清行氏がてがけたのは、エンツォ・フェラーリという創始者の名を冠した車。
トヨタ自動車であれば、豊田佐吉という名を冠した車のデザインを外国人に任せる、 なんてことはあり得ないでしょう!
長年働いてきた社員が許さないんじゃないでしょうか?
では、どうして⁉
奥山氏もオファーが来たときは驚いたようです(当然でしょう!)。
理由を聞くと、代表のピニンファリーナ氏が言うには、
「イタリア人は自分が最高だと思いイタリアらしいと思う車をデザインしている。しかし、本当にそれがイタリアらしい素晴らしいデザインかというとだんだんわからなくなってきている。“らしい” じゃダメなんだ。
そこで、外国人が素晴らしいと思っているイタリアンデザインに原点回帰したい。真のイタリアンデザインを求めている。」
と、さらに、
「鯉は美しいが、鯉だけで暮らしていると自分を磨くことを忘れだんだん美しくなくなっていく。そこにナマズがいることで、鯉は刺激を受け自身を客観視してさらに美しくなっていく。※」と。
本当にそう言ったがどうかは知りませんが、なんて失礼な例えなんでしょう! イタリア人が鯉で日本人がナマズ😤
例えはともかくとして、
この日本人をデザインディレクターに任命したピニンファリーナ氏の決断は素晴らしいと思います。
当然、日本人上司に対するイタリア人の反発は想像に難くありません。
今でもフェラーリがフェラーリである所以、それはこのような思い切った決断があるからなのでしょう。
ダイバーシティから思い出した話、「鯉はナマズがいることで美しくなる!」でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※ピニンファリーナ氏の言葉は、わたしの記憶ベースで書いてますので、デフォルメされていることをご容赦ください。
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