23_子どもたちが真ん中にいる風景
神山町の「まちを将来世代につなぐプロジェクト」(通称:つなプロ)の報告会が大阪で開催された。登壇された方々やスタッフらと普段できない話をたっぷりできたのが何より良かった大阪の夜。乾杯!
いつも方向性を迷ったときに立ち返る、神山町の創生戦略「みなさんへ」のパート。何度も何度も読み返してる。
そういえば、城西高校の校歌にも「次の世代へ 次の世代へ」って歌詞が入ってたなー。
今週は10代の人たちとの関わりが多くて、なんだかもうたまらんな…という気持ち。
神山小麦でつくる神山ラーメン
「神山小麦でラーメンをつくる」という願いを叶えた3年生の生徒が、この日地域の方へラーメンを振る舞っていた。JA婦人部の方々が一番乗りで来てくださっていて、その光景がとてもとても良かった。
生徒の頑張りや熱意は大前提だけど、小麦の製麺や食材提供など、地域の企業の協力があっての実現。小麦を製麺してもらったマルメン製麺所さんは小ロットの製麺にも対応していただいたとのこと。神山椎茸さんも試作段階から椎茸の軸を提供してくださっている。神山校には商品化をぐいぐい進める村瀬先生がいて、麺を販売できる日は近いかもしれない…!
地域で育て製粉した「地粉(じごな)」に思い入れがある。フードハブに参画した2016年からは「地粉」を自分たちで栽培できるのでは…!という期待を持ち続けていた。
2017年には徳島県産の地粉を探して県内の産直をまわり、小麦畑を見ながらお話を伺ったのが阿波市の小野さん。土づくりのお話がおもしろかった。
2019年にはフードハブの神山小麦で色々作り始めて
2020年には高校生が育てる神山小麦で色々作ってる。
そして、神山小麦を使った神山ラーメンを食べている2024年…感慨深い。
ラーメンプロジェクトには全く関与できなかったのだけど、ラーメン大東の大将ありがとう。
高校生が開墾した耕作放棄地まめのくぼでは、5期目の神山小麦の除草作業真っ只中。まだ小さな草をしっかりと除いておくことが後の作業を楽にする。阿波市の小野さんがおっしゃっていた「作物を邪魔する草は生えてこない」土づくり、やれると良いなぁ。
あとは、鹿やイノシシ、野ウサギと、人間が確保したい量と、どうやって分かち合うか。そして、製粉までを町内でやれるようになるといい。待つ。
高校生がつくるかま屋ディナー
かま屋で2年半アルバイトをしていた高校3年生の理乃さんが、卒業を前にディナー会を開いた。当日のキッチンには10代の学生が3名も入っていて大人と一緒にテキパキと動いていた。この光景、とてもよかった。
当日のメニューはかま屋メンバーに相談しながら理乃さんが考えたもの。思い入れのあるメニューリストからも彼女らしさを味わった。神山校で商品開発中のソーセージ(リーベフラウさんコラボ)も登場。
かま屋メンバーから理乃さんへの言葉。グッときてるメンバーを見ながらグッときた。
最後は理乃さんから皆さんへのメッセージ。ここで暮らしながら学ぶという選択を、ちゃんと自分のものにしていくってすごいことだなー。
15歳で子どもを送り出した親の気持ちはどんなだろうかと想像する。
「自分でやってみる・できる」という経験を積んでる10代が、このまちにはたくさんいる。
食への意識を変えていきたい高校生
他県から来町予定の高校1年生とオンラインミーティング。学校の授業で食のプロジェクトに取り組んでおり、そのテーマについて調べている中でまるごと高専の給食について知り、フードハブ・プロジェクトのメンバーにも話を聞きたい、神山町に行かねば、と思って連絡をしてきたという。
メールからもその熱量はビシバシと伝わってきたけれど、画面越しに話す彼女たちは想像していた以上に理知的。話を聞きながら熱量が伝播してきて涙が溢れてきた。「わたしたちならできる」「残りの2年をかけて取り組みたい」と話し、来町のスケジュールや旅費の最終調整にかかっている。
彼女たちは、自分たちが置かれている場所をより良くしていこうとしている。使命感をもって。
小学生が高専生に会いにいく
小学校1年生の野菜づくりのレポート1本目(4回シリーズ)。子どもたちが高専の食堂に野菜を届け、一緒に授業を受ける取り組み。
1年生の担任から「こんな楽しい活動は今まで経験したことがありませんでした!」とメッセージをもらった。わたしも同感です。「今まで経験したことがない」ことが毎年ある。つまり、年々楽しくなってるってこと!
冒頭に書いた「つなプロ」の文章には続きがあって、次のように締めくくられている。
まだまだできることはあるし、やってみたい。
大きな目的までの飛距離を支える足場を作りたい。