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「やってみる」経験を積み重ねていく

関わっている農業高校の3年生の授業「課題研究」が終わった。2019年に入学した彼らは、同年から借りている休耕地「まめのくぼ」で、小麦・蕎麦の栽培や石積みなど、新しい試みを積み重ねてきた。

 3年生の1年間は、1・2年生の学びや活動の集大成として「課題研究」に取り組み、バラエティに富んだ研究テーマの成果発表を聞いたのがつい先週のこと。

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 「うまくいかなさ」や「失敗」も含めて自分の言葉で語っているから清々しい。良いなと思う。施設・設備面が整わなかったり、コロナの感染拡大で調理や飲食の活動を中止せざるを得なくなったり、何度も心折れそうになりながら取り組んだ生徒もいた。力になるどころかむしろ混乱させてしまったような事態にわたしは反省しかないが、諦めず、できる方法を考え続ける生徒の姿が頼もしかった。

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 発表会後、全体と個々で振り返りをしながら彼らとの最後の授業。社会人講師の森山さんが力作したスライドショー(彼らが1年次の写真がテンコ盛り!)をみんなで眺めて終わった。

 ↑地域創生類として入学した1期生の彼らが、神山町の谷地区にある休耕地「まめのくぼ」の整備を始めた頃の映像。

 3年間、彼らは小麦の栽培や石積みをしながら、この場所が変化する様子を見てきた。課題研究では「冊子づくり」に取り組んだ生徒もいた。

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 後輩が使えるように、机や椅子をつくったチームもいた。

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 かたちにするって、すごいことだ。

 椅子の方は、黒っぽい色にしようと焼き付けたものの、「座ったらお尻が黒くなる」というまさかの仕上がりで、発表会のお披露目の場では座面にタオルが敷かれていた。やってみて学んだことは二度と忘れまい。

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