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両親が旅立ち『お盆の意味』に改めて気付く



核家族


両親が亡くなって、改めて『お盆の意味』について考え、実感するようになった。

両親とも末の方の子だったので本家でお盆を迎える、準備をするような事はなかった。そのため私はお盆の準備はどういうものか、よく分からないまま大人になってしまった。

ところが結婚した先が本家で、そういった行事を重んじる家だった。
最初は戸惑う事が多く、あまり意味も分からないまま見様見真似で言われた通りにやっていた。

お盆といえば真夏の暑い最中。

大量の天ぷらを揚げたり、うどんを茹でたり…。
キッチンを任される嫁としては過酷な環境下で、正直何でこんな事やってるんだろう…という気持ちも大きかった。

父の新盆


5月に旅立った父にとって今年は新盆だ。

ご住職に
「新盆ですね。お父さんが好きだったご馳走を並べて迎えてあげてください」

と言われ、
改めて「そうか、そうなんだなぁ」と気付いた。

父が旅立って3ヶ月弱、じっくりと考える余裕もなかった。

私を産んで育ててくれた両親が亡くなった事で、改めて両親への感謝や供養の気持ちが生まれてきた。

そして、ご先祖様への思い。
両親がいなかったら私は存在していなかったわけで、両親を産み育ててくれた両親、そのまた両親… と、遡ると歴史はずっとずっと続いている。

父の好きな料理を並べる


ご住職に言われた通り、父の好きな料理を作った。

普段は手軽に作れる料理がメインの私だが、お盆は敢えて手間のかかる料理を丁寧に作ってみた。

父の好きないなり寿司


それは、私自身の心を整える時間でもあった。

「随分丁寧に色々作ってくれたんだね」

両親がすぐそばにいるように感じた。

手作りあんこがたっぷり入った「小倉あんケーキ」

施設でお世話になっている時に、よく作って持って行った手作りあんこ。

食が細くなり、なかなか食が進まない父だったが、あんこを持っていくと、ご飯にかけておはぎのようにして食べていたようだ。

料理を作ることは、自分との対話だけでなく亡き両親との対話にもなり、穏やかな気持ちになれた。

これは買ってきたものでは感じることができない、家庭料理の良さなんだ。

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