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思いの外ダメージが…


母の時は


先日、父が旅立ちました。

心の整理のために、しばらくこちらのnoteでは、亡き両親の話をしています。

思い返せば母が旅立ったのは17年前でした。
時が経つのは早いものです。
その頃、息子は小学生で子育て真っ最中の時期。

悲しみ、戸惑い、様々な感情があったものの時が経ったのもあり、記憶が薄れています。
父が一人になってしまい、今まで以上に支えないとという気持ちもあり気が張っていたのもあります。

悲しんでいる暇がないのは、ある意味良かったのかもしれません。

ところが…


父を亡くしてみて、思いの外ダメージが大きいというか…。
ボディブローのように、じわじわと効いてくる事を今、実感しています。

と言って、毎日沈んでいる訳ではなく食欲もあり眠れるし元気は元気なのですが。

母の時と違い、今の私は子育ても終わり自分の気持ちにも余裕がある状態で父に接する事が出来ていた、ケア出来ていた事が大きいのかなと。

両親ともいなくなってしまった… という思いが、じわじわと効いてくるのです。
これはどちらかの親がまだいる状態と全く違います。

天寿を全うし、ある程度の年齢まで長生きしてくれた場合、当然のことながら自分自身も、ある程度の年齢になっている訳で。
そういう意味での喪失感も手伝ってしまうのでしょう。

これは覚悟しておいたからといっても、その時になってみないと分からない、体感でしか得られないものだと感じています。

りんごは進化する


昨年、初めてのKindle本「りんごは進化する」を出版しました。

私が体験してきた昔懐かしい昭和の食のエッセイと、それにまつわるレシピを掲載しています。


この本の至るところに母との思い出が散りばめられています。

執筆している時は「母との思い出を書こう」などという気持ちは全くなかったのに、出来上がってみると母との食の思い出ばかりになっていて自分でも驚いたくらいです。

私は時を超えて在りし日の母を思い出しては涙しながら執筆していました。
不思議なものです。

17年前、ちゃんと悲しむ事が出来なかった感情が押し寄せてきたのでしょうか。

今は、このnoteを通して父への想いと向き合っています。

https://note.com/shokumi/m/ma06a10c7dcb3


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