サラリーマンに食育は、馬の耳に念仏なのか。【2】
前回はこうでした。
では、その続きを。
サラリーマンの食育を進めるには、
サラリーマン本人ではなく会社を説得する
会社として食育企画を導入してもらう
これが結果的には近道と思われます。
(そのほうが動く金額も大きくなるので、ビジネスにしたい人にとってはビジネスにもなりやすいですね)
では、どうやって会社を説得するのか。
キーワードは「健康経営」です。
「健康投資」ともいいます。
プレゼンティーイズムとは
日本国民の高齢化が進めば、定年も延び、サラリーマンの平均年齢も上がります。
そうなると、
「血圧が高い」
「血糖値が高い」
「コレステロールが気になる」
などなど、なんだかんだと体調不良を気にするサラリーマンが増えるでしょう。
体調不良は、
やる気が出ない
集中力が続かない
といった「メンタル不調」にもつながりやすい。
その結果、仕事の生産性が下がります。
つまり、
仕事をこなすスピードは落ちるでしょう。
アイデアが浮かばなくなったりもするでしょう。
踏ん張りがきかなくなったりもあるでしょう。
このような
「体調がどこかスッキリせず、なんとなくメンタル的にも戦力不足の状態」
のことを、
「プレゼンティーイズム」
と呼びます。
プレゼンティーイズムの社員が多ければ、会社の業績だってなかなか上がらないでしょう。
プレゼンティーイズムは会社の業績改善の足を引っ張る要素です。
プレゼンティーイズム対策としての食育
そこで、
業績アップのためにも会社全体で社員の健康づくりをやろう
プレゼンティーイズムをなくすための対策に会社として予算をとろう
業績アップが期待できるなら、少しくらいお金がかかってもいいじゃないか
そのお金は、良い会社になるための投資だと考えよう
という発想が生まれました。
これが
「健康経営」「健康投資」
の考え方です。
会社が食育を導入するのは、「健康経営」「健康投資」の一環だということができます。
しかし、この話をすると、
会社からは、おそらく以下のような反論や疑問が出てくるでしょう。
「健康管理はあくまで個人の問題。社員それぞれが自分でするべきで、会社がそこまでやるのはおかしい」
「社員の健康づくりに取り組んだら本当に業績はあがるのか? 証拠をみせてほしい」
そうつっこまれてタジタジになっているようでは、社員むけの食育企画を企業に導入してもらうことはできません。
そんなつっこみは想定できることです。
あらかじめちゃんと対策を用意しておきましょう。
対策については、次回、説明します。
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