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似ているようで全く違う【串カツ店vs焼鳥店】働くならどっち?

関西で大衆酒場と言えば真っ先に思い浮かぶのが、串カツ店と焼鳥店。どちらもリーズナブルな価格帯に串を使った料理と共通点も多いですが、いざ働くとなったらどっちがいいのでしょうか?

似ているようで実は全く違う串カツ店と焼鳥店。それぞれのお店の特徴や働くメリットから働くにあたっての注意点など、様々な角度で分析しますので、これから転職を考えられている方は、是非参考にしてみて下さい。

串カツ店

特徴
関西、特に串カツの発祥である大阪では、串に刺した具材に衣を付けて揚げたものは総称して「串カツ」と呼んでいたため、今でもその習慣が残っているが、関東圏では「串揚げ」と呼ばれることが多い。食材に衣を付けて揚げるというシンプルな調理法ゆえに、工夫次第でバリエーションが広がるのが最大の特徴。大阪・新世界の人気店「だるま」や「八重勝」「てんぐ」に代表される、大衆的な店から、日本橋「六覺燈」やミシュラン一つ星を獲得した実力店「wasabi」、北新地「最上」といった、特選素材を惜しげもなく使った高級路線の店まで、同じ串カツでも様々な店が存在する。

働くメリット
和・洋・中ジャンル問わず、今までの経験を活かしやすい。最近では和のお椀と串カツが融合したお椀串といった新感覚の串や、フレンチや中華の技法を取り入れたユニークな食材や美しい盛り付けの串、更にはデザート串まで、どんな料理も串カツにアレンジしやすいので、アイデアや発想を形にしやすい。

働くにあたっての注意点
アレンジしやすい反面、マンネリしやすい点も。どの串も衣で揚げるので、味が単調になりやすく、よほど工夫を凝らさないと他のお店との違いを出しにくい。また、仕込みの多さも串カツ店の大変なところ。凝った串をやろうとすればするほど仕込みの工程も増えるので、そういった大変さも楽しめるくらいの気持ちでないと中々つとまらない業界と言える。

串カツ店勤務に向いてるのはこんな人
好奇心と探求心が旺盛で、失敗を恐れずにチャレンジできる人。一つのことに留まらず様々なことに関心を持ち、常に新しい料理を考えることに楽しさを見いだせる、クリエイティブタイプの人


焼鳥店

特徴
従来の焼鳥店だけでなく、最近では串打ちをせずに鉄板や網で自分で焼いて食べるスタイルの鶏焼肉の店や、焼鳥とワインのマリアージュを楽しむ店まで登場している。また仕入れの原価も比較的安く、居酒屋やカフェ、和食・イタリアン等、様々な業態のお店でメニューに取り入れられているほどポピュラーな食材なので、調理のアレンジの幅がきくのも特徴である。 その他にも「鳥貴族」や「大吉」など、FCチェーンが多く独立支援システムがある企業も多いので、飲食未経験者でも比較的独立しやすい業態。

働くメリット
特徴でも述べたように、様々な業態で広く使われている食材なので、鶏肉の知識があると、いろんな料理に応用が効きやすい。また、日本では数多くの焼鳥店が存在するので、焼鳥店勤務の経験があると転職の際に有利に働きやすい。

働くにあたっての注意点
一見すると鶏肉を串に刺すだけ、焼くだけの簡単な作業を思われがちだが、シンプル故に実は奥が深い。串の打ち方や火の通し方で味がガラリと変わるので、人によって味にブレが出やすく、安定して美味しい焼鳥を提供しようと思うと長い修行や訓練が必要になる。

焼鳥店勤務に向いてるのはこんな人
一つのことをとことん突き詰められる集中力のある人。どんな鶏肉を使い、どの部位をどのくらい火を通すかによって味が変わってくるので、それを感じ分けられる繊細な気配りと根気強さがある職人タイプの人。

まとめ

こうやって分析してみると、串カツ店と焼鳥店は似て非なるものって言うのがわかりますよね。向いてる人については上記の内容が全てというわけではありませんが、お店選びの一つの参考にして頂ければ幸いです。

しかし二つに共通しているのは、飲食店の多様化に伴い、どちらもより専門性が高まっている、また他の店とは違う個性が求められているという点。串カツも焼鳥も従来までは大衆酒場的な立ち位置でしたが、年々洗練されてきている気がします。特に関西では「安い」「ウマい」は当たり前で、そこから更に個性のある店が生き残っています。転職する際には、給与や待遇ももちろん大切ですが、お店のこだわりやコンセプトが明確になっているところにも注目してみてはいかがでしょうか。

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